Allyssa
Dad
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 母に与え続ける最後の薬(終)

内容は違えど奇遇にもママ友さんの一人が離婚をするという。原因は完全に旦那が悪く、女性の元に行ったまま家に帰ってこないという(以前から浮気癖はひどかったらしい)どうしようもないので弁護士に相談し、離婚の進めに。その前に相手の女性にも慰謝料を請求するという完璧な布陣で挑むようだ(もしも、俺が絡んでたら、その手順で進める)しかし、子供が二人も居る。彼女のこれからの生活にエールを送る他ない。




母と一緒にいるときに避けられないことだが、ネガティブな話が長い間続くと私の頭がおかしくなるため、早く帰りたかったが、弟の話によって身体が動けないほどショックを感じた。


昔の「Confidential」の時にも少し書いていたが実弟は私と違って風俗が好きである。

「なにもお前は容姿が良くてモテるんだから、わざわざ金を使う必要ないだろう?」

ちなみに実弟はルックスが良く、少し、口調が荒っぽいのでガラは悪いが男っぽく見られ、女運は俺よりいいんじゃないかと思う。しかし、私の其の問いに彼は

「いやいや、話のネタになるから」

と笑って答える。いつだったか私の以前の離婚の後のときに彼が横浜に来て家に泊まりに来た時のこと。風呂に入る前に、

「コップ貸してくれ。要らないコップ」

俺はモロゾフのプリンの空いたコップを渡して






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俺はその台詞に言葉を失った。
(というか、そのコップは速攻廃棄)


まあ、こういう男なので奥さんも奥さんんで寛容なところもあり、また夫婦同士、互いに好きあっているので多少の言い合いや喧嘩はあれど、順調な夫婦に見えた。ただ、多くの夫婦が同様のように他人には見えない蟠りや不満や不安があったのだろう(特に弟の妻には)


コトが変わり始めたのは、以前過去日記(日時失念)にも書いたが、弟の奥さんは医療事務系の仕事をしていて出張が頻繁にある。医療関係の親戚に聞くと「それはあり得ない」と言う。ある日、出張に出かけた彼女が忘れていった手帳に勤務先の医師の名前と、あろうことかハートマークが書かれていた。


実弟は激怒し、出張先から直ぐに呼び戻した。多少の喧嘩はあったろうが、惚れた姉さん女房、すぐに自分の妻を信じ切ってしまい、言いくるめられてしまった。また、自分も風俗の他に浮気もしていたので、それ以上は責めることはなく、有耶無耶になってしまった。


その後、実弟が単身赴任中にやらかしたラブホ領収書事件(下記リンク参照)2010年02月10日(水) 机の上に置き忘れたラブホの領収書
2010年02月11日(木) ラブホ領収書発覚大喧嘩事件や、実弟の三回目の淋病感染などで(段々と我が弟のイメージが落ちてゆく気がするが)こちら側には伝わってないが、あちらの奥さんも限界なんだと思う。


だが、私の血の繋がった弟、やはり弟に味方してしまうのは仕方がない。悪いが馬鹿な弟は言いくるめられたようだが「手帳の医者の名前」と「出張」の件での疑惑は私や母の中で消えていない。しかも、昨日の日記にも書いたが、子供に会いたさに深夜車を飛ばして帰ってくる旦那に「深夜帰宅はうるさいから帰るな」とは何事だ?


また、数ヶ月前、単身赴任中に弟の奥さんが新居に「東京から遊びに来た友人を泊めていいか?」と。追求すると男だと言う。弟は激しく反対したが、少し、頭が弱い人なのかな?とさえ思ってしまう。


ここまで書いたが一番の被害者は甥っ子である。共働きなので、うちの母が無償であずかっていたりした時期が長かったが感謝の言葉も無かったという。また、甥っ子の母親が無口なせいか、甥っ子の会話能力がかなり遅い。ある意味、これはネグレクトではないかと私は眉をひそめる瞬間もある(うちの娘さんの一つ年上なのに字も書けないのだ)


そんな状況のなか、他の女と子供を作って二重の生活など絶対に不可能である。まず、Top priorityは自分の子供だろうと俺は純粋に思う。それらは母も遠回しに言っているのだが、うちの弟はキレると危ないので話し合いにならない。


離婚を経験している私は基本的に離婚には反対だ。しかし、弟夫婦は何か怖い予感がしている。そして、最大の犠牲者が甥っ子でないようにしてもらいたい。甥っ子が気の毒で気の毒で仕方が無い。男の子だからという関係か何か我々兄弟と同じ道を辿りそうな予想すらしてしまう。そうならないことを願うが。



横道にそれようが、自己中心的な親になろうが、子供が成人するまで教育をして愛情を注ぐのが親の役目で義務である。それを怠った両親を見て弟は何を学ばなかったのか?



弟は、この件について笑いながら捨て台詞を言った。

「俺がこうなのは親父の血だよ(好色な意味での)」

返す言葉が見つからなかったが、彼は幼少の頃から「金」「金」と母親から聞かされ続けて育ってしまった過剰な資本主義者で拝金主義者である。私は母に皮肉交じりに「あれはあなたが作った資本主義の怪物だよ」とマーロン・ブランドの台詞を真似た(何度も言っている言葉だが)母親が弟を父や私の悪口と共に、そこまで追いつめたのだ。そして、再び、弟は部類は違えど、両親の愚劣な家庭崩壊と同じようなことを繰り返そうとしている。


やはり私にとって故郷は毒だった。離れて良かったと思う。戻る気は毛頭ない。私との邂逅で終いにはすっかり元気になった母親を見て私は帰る支度をした。言葉には出さなかったが此の地に居たくなかった。毒は毒が感染るし、故郷に帰るとロクなことがない。今回も針の長い画鋲を足で踏んで怪我をした。この瞬間、此の地に自分が居る恐怖が増した。


帰り支度をしていると母親が、とうとう言ってはいけない言葉を俺に言った。






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父が死ぬ前、死んでからも、交通費を私が出すから新居を見に来てくれ、遊びに来てくれと話していたが「面倒くさい」という理由で私の家に一回も来なかった母。正直に言えば、一緒に暮らせば喧嘩が始まるだろうし、それは妻や娘さんに悪影響を与えるし、「めんどくさい」などという理由で一切、我が家に来なかった人間の、この期に及んだ浅ましさとおぞましさ。私自身も妻も母親に対して信用を無くしている。目先の楽さだけを見て、将来的なことを一切考えなかった母親。生まれた時にも孫の顔さえも見に来なかった母親。


冷たいようだが、私はその問いに答えず、作り笑いをして荷造りを終えて、ようやく独りになり駅に向かった。地獄の悪魔から解放されて自由を得た感覚が身体中をニコチンの力を借りて満たされてゆく。


電車の時間がまだあるので、独りで食事をする。精神的に限界だった。妻は「現地でのお友達と会うんだったら、ゆっくりしていきな」と行ってくれたが、此の地にいることでさえ耐えられなかった。冷たく思われるかも知れないが、最終的(数年後)には母を見捨てることになると思う。母親は私が築いている家の中で一緒に住まわせることが出来ない別次元の人間だ。身内や知り合いの葬式にも「めんどくさい」「生きている人間のほうが大事」と欠席する異常な感覚の人間と、一般的な普通の生き方をした女性である私の妻と一緒に暮らせるとは到底思えないし、娘さんにも悪影響を確実に与える。そして、恐れているのは都会に連れてきても、喧嘩をしてしまったら冗談抜きで我が家を追い出してしまうだろう。怒り心頭のなかの自分の精神状態では、それでのたれ死んでも罪悪感など全く感じないだろう。平和な家庭で育った読者には不快かも知れないが、それほど私の中で憎悪と同情が渦巻いている。



今回、母に対して精一杯のことはやった。しかし、これが最後。もう助けることは弟同様、私も精神的にも物理的にも経済的にも不可能だ。


鎖は断ち切る。連鎖はさせない。その最後の切っ先は俺だけでいい。


さらに私は新しい鎖を握っていかなければならないのだから。



ただ、それでも、この日以降、
毎日、母親に心配の電話をしている私が居る。

私の声が薬になっているようだから。




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私信

Yん様

日記上での私信まで有り難うございます。
申し訳ないです。
そうですよね。お互いに「自分の生まれた
家族」と「自分が築きあげなければならない
家族」という両立と対応は難しいですよね。

ただ、純粋に励みになりました。
本当に有り難うございます(礼)

というか、そちらの●師の話も相変わらず
腹立ちますね(涙)昔の私の年代の学校
だったら生徒が先公に暴力沙汰起こしてますね。






K子嬢様

お気遣い本当に有り難うございます。

おっしゃるとおり、休みます(笑)








ネガティブな日記が続いたので、明日からはリズム戻します!



2011年2月事件のことのはじまり

2011年02月03日(木) 憎悪と同情の狭間に会いにいく
2011年02月04日(金) 雪の中を二人で歩く
2011年02月05日(土) 暖かい雪と冷たい血
2011年02月06日(日) 俺の人生史上、最悪の状況
2011年02月07日(月) 一月中旬、浮気相手が妊娠。同意の上、出産をすることになった


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2011年02月08日(火)
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