2023年08月14日(月)
「有象無象のファンでありたい」
以前から気になっていた「推し、燃ゆ」(宇佐見りん著)。
冒頭の40ページが無料公開されているので読んでみたら、非常に刺さって共感できる一節があったので、速攻ダウンロードした。
>あたしは触れ合いたいとは思わなかった。現場も行くけどどちらかと言えば有象無象のファンでありたい。拍手の一部になり歓声の一部になり、匿名の書き込みでありがとうって言いたい。(電子書籍版6〜7ページ)
まさにそうだ。
「有象無象のファンでありたい」は、私のスタンスそのもの。
客として感じたことを(いわゆる)推しに伝えたいと思うことはあるが、「私」という存在を知ってほしいとは一度も思ったことはない。
しかし、特定されたくはないけれど、その代わり無責任な匿名にもなりたくない。
無理にけなす必要はないけれど、違和感を覚えた時は、何故そう思ったのかを丁寧に自分の言葉で伝えたい。
ぶっそうな表現だが、「ファンの甘さは、遅かれ早かれその対象を殺す」というのも、昔からの私のスタンスである。