つらつらきまま


2007年02月08日(木)
本心


誰かの手を引っ張って無理矢理「曲者」に連れて行く夢を見たが、無理矢理にでも連れ出してもらえれば行くのに、みたいなのが実は本心なのかもなぁ、と目覚めた後もぼんやりとしばし考えた。

先月末から仕事がめっぽう立て込んでいるが、3日前からは食事を摂ると胃がしくしく痛み出し、母親を胃がんで亡くしていることから内蔵関係に関しては慎重に慎重を重ねて損をすることはないと思っているので午前休を取り、病院へ行く。
 結果は軽い胃炎とのことで、ホッ。


先週から今日までの間に何があったかというと、ビッグイベントは3、4日の大阪だった。
 3日の「ギター&トーク」では、事前アンケートを久しぶりに読んでもらった。
 実父より年上のオッサン(55歳)と見合いをさせられそうになったのは私です。
 このオッサンは同じ会社なのだが、いつだったか東京の最高気温が17度と4月並の気温だった時、たまたまエレベーターで2人きりになったら何を思ったのか、
 「いやー、せりさん、最近すっかり寒くなってきたざんすね」
 と、鳥肌が立つような語尾でトンチンカンな内容を口走り、“ざんす”と来るからにはイヤミばりに「シェーッ!」と返すのが正しい反応のように思えたが、やはり大人の女性としてそこはぐっと堪えて「ええ、そうですね」と高田純次ばりのテキトーぶり120%の返事で対応。
 クサノさんに言わせれば「シェーッ!の方がこの場合は愛があったわね」。

4日は人間国宝と六代目松鶴の筆頭弟子が出る「いずみ寄席」...の筈だったが、3日に繁昌亭に足を運んだら、鶴瓶さんの3、4日の昼席飛び入り出演が急遽決定したことが判明。
 告知を見た時、あまりのミラクルに度肝を抜かれてしまった。
 3日は繁昌亭に着いた時点で鶴瓶さんの出演時刻は過ぎていたため、見るとしたら4日しかないが、「いずみ寄席」と時間は見事にバッティング。
 (う〜、米朝さん見たいけど、見たいけど〜!...出ることを分かってて鶴瓶さんの落語を見ないで帰る方が後悔するし無念だ...)
 ということで、当日券をゲットするため4日は朝9時前から繁昌亭に。
 ...そんな時間に天満宮に急ぐのは私とボーイスカウトぐらいのもんだった。
 張り切りの甲斐あり、関西在住の友達と一緒に初繁昌亭。
 鶴瓶さんは古典落語の「厩火事」をやり、姉さん女房の不安な気持ちや年下旦那への愛情がバンバン伝わって来て、(あぁ〜、やっぱりこの人の落語好き〜っ!来て良かった〜!!)と、心中身もだえしまくり。
 トリの八方さんも楽屋ニュース的なものしか見れないかもと思ってたら、きっちりとした「始末の極意」だったので、嬉しさ倍増(ネットで調べたら、奇しくも「いずみ寄席」での米朝師匠の演目も「始末の極意」だった)。


...どうにもこうにも落語関連への熱が収まらない。
 知らないことが多すぎて、知りたいことがありすぎる。
 それと反比例し、今まで好きだったことへのフォローがだんだん追いつかなくなっている。
 「曲者」にしろ「コムロきどり」にしろ、ファンならば何らかのアクションや感想を持って然るべきなのに、これらの出来事が自分にも関係することとはあまり感じられない。
 「コムロきどり」の特典も(凄いなぁ。豪華だなぁ。タワレコ以外で買った人にも門戸を広げる優しさは相変わらずだ)と思うけれども、そこで終わり、アクションを起こすには至らない。
 どっちつかずの中途半端な自分の状態に苛立ち、そして困惑中。



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