つらつらきまま


2003年09月11日(木)
手持ち無沙汰

今週1週間、会社のお偉いさんがどこぞへ視察しに行っている。
 まぁ、ヒラの私には役員が会社にいようといまいと何の影響も関係もないので、相変わらず気ままに仕事をしている。


 しかし、ここに1人落ち着かず手持ち無沙汰なヤツがいる。

 
 大体お察しかもしれないが、部長だ。
 何でオマエが?という疑問はぐるぐるする。


 自分の部内ですら権限は地を這っているので、当然ながらお偉いさんの視察に名を連ねられる訳もない。
 外国に行ってるらしいので、それなら尚更。
 東京都内ですら、悪名が轟いてないか冷や冷やするのだから、外国に行かれた日にゃ、差別用語を連発して国外退去処分になるようなことをしでかしても不思議じゃない。
 むしろ、普通に帰ってくるほうが驚くだろうな。

 本人は色々お偉いさんと肩を並べているつもりらしいので、置いてけぼりの今は退屈で退屈でしょうがないらしい。


今日の部長の行動。

その1.
 5分おきに立ちあがって机の周りをうろうろしては
 「本当、なんだよ〜。どうなってんだぁ。信じられないよなぁ」
 と聞こえよがしに独り言を呟く。

その2.
 2ヶ月先の仕事を
 「ねぇ、あれ出来た?あれ」
 と全くツーカーじゃない我々にこそあど言葉で指示し困惑させる。

その3.
 突然
 「今日、水が出ないらしいから俺、ポケットマネーで水買って来てやるよ。何が良い?」
 と、水道管の点検を断水と思いこみ、我々をハニワ顔にさせる。

その4.
 現在うちの部署がやっているアンケートの返信件数を20分おきに聞きに来る。
 「さっきと変わってません」
 とツレなく私の先輩社員、ミカコさん(仮名)に言われてはすごすごと引き返す。

その5.
 …かと思ったら
 「ウチの会社のハッカーにさぁ〜」
 と、何を思ったか“システムエンジニア”を“ハッカー”と間違いながら話し掛けに戻ってきた。
 訂正させても
 「良いんだよ、細かいことは!」
 と言い放つ。

 良くねぇよ、バカ。

 ちなみに彼の主張は
 「SEに頼んで1件、1件、絶対返信するようにというプログラムを組んでもらえ」
 だった。
 いいだしっぺのオマエが頼んで来い、だったら。
 恐らく、けんもほろろに追い返されるだろうが。

その6.
 誰も相手にしてくれないので、宴会の予約電話を大声ではじめる。
 上海蟹の美味しい店を探しているらしい

その7.
 月曜日が祝日の場合、火曜に予定されている会議は休みになる。
 それについて
 「誰だ、こんなに休みを増やす法律作ったのは!
  本当にけしからんな!」
 と、国に怒り出す。

 そんなに不満なら選挙に立候補して廃案を提案して来い。

 休日に文句をいう前に平日の仕事をちゃんとこなせ。

その8.
 定時の30分前に
 「僕、出るからね。出かけるからね。何かあったら、携帯に電話ちょうだいね。絶対にね」
 と、何か知らんがしつこく念を押して、宴会に出かけた。


部長が完全に退社したのを確認し、我々は来週に予定している
 「女だらけの馬肉大会」
 の打ち合わせをにんまりしながら行う。

 いる時に見つかったら
 「なんだよー、オレも行くよー」
 とうっとうしいったらないので。
 ヤツはこんな時だけは鼻が利くので、そんなことを予定しているとはおくびにも出さず仕事をこなす我々。

 「ねぇねぇ、飲み会しないの?せりくんの歓迎会とかさー」
 とごろにゃんしながら擦り寄ってくるヤツを

 「もうしましたよ。
  忘れたんですか?」(主任)
 「何回もするものじゃないですし」(ミカコさん)
 「私、あんまり飲めないので」(私)

 と、3人で結託する。
 主任&ミカコさんを敵に回したら恐ろしいことになりそうだ、と思いつつ。

 会社帰りに馬肉と上司の悪口をサカナに飲み会。
 OLって感じだ。



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