2003年07月11日(金)
情けなさもカッコ良さ
自分では仕事を頑張ったと思ったので、ルミネへ仕事帰りに行く。
ネタ組よりは新喜劇目当て。
2丁拳銃が出る130R班だったから。
簡単なレポートは作るつもり、今日のネタ組はルート、トータルテンボス、タカトシ、笑い飯、次課長、ブラザースだった。
そういえばルートの増田さんがグーでどついてけどやっぱり関東のお客さんってあれにはひくんですね。
「可哀相〜」てな呟きが結構聞こえた。
それでせっかくわいてた笑いが逃げたので、そっちの方が可哀相…と思った。
今日の感想。
「そろそろ“モテる男=ギャップがある男”は止めた方が良いかも」(最近このパターンでネタ展開する人達が多い)ということ。
今日私が1番笑ったのは笑い飯だった。
あんまり期待してなかっただけに余計。
客層に合わせて色々ぶつけられる人達も素敵だが、客層がどうであってもずっと自分たちの味を貫く人達もまた素敵だ。
私の周りで1番ウケてたのは次長課長。
サラリーマン養成専門学校のコント。
「やる気がなさそう」が代名詞だった井上さんが自賠責保険に加入覚悟でコケてたのが印象的。
東京来て良かったねぇ。
ある意味貴重な「スベリ王」の河本さん。
今日の彼のオーバーリアクションは、様々な客の笑いを誘っていた。
その様子は決してスマートではなく、ベタベタでコッテコテ。
昭和の匂いが漂うほどの。
だけど何故かそんな今日の河本さんを私はカッコ良く思ってしまった。
サラリーマンを題材にしたコントだったので今日の客層にはウケていた。
みんながコバカにしたくなる典型的なサラリーマンの役だった河本さん。
河本さんを笑うことでみんなちょっとしたうっぷん晴らし。
河本さんは客を笑わせたことで、心中ガッツポーズ。
そういう画が見えた気がした。
次長課長が東京に行くと知った時、一番意外で一番心配だった。
ルミネのネタを見る限りは案外自分たちの方向性を一番早く見つけるかもしれないなぁと思う。
新喜劇の小堀さん。
一番私が好きな感じの役(笑)。
出演者の中で1番ガリガリでヘタレな感じなのに、小憎らしくイキっている、という。
小堀さんのあぁいう役回りを見たら、何か胸のあたりがうずうずする。
あまりの小憎らしさに。
けれども…(^^;。
何がどうしたのか分からないけど途中からとんでもなくネタ飛び(苦笑)。
最初はそれも台本に載ってるのかなと思ったけどだんだんとドツボにはまりだしたのが見てとれた。
(どーした、コホリ!?)
と思わず、心中呼び捨てしたほど。
舞台は魔物だねぇ、としみじみ思う。
「小憎らしいイキリ」がだんだんへこんで最後は涙目だったよう。
新喜劇の修士さん。
髪が黒でツンツン立ててなかったので、ものすご可愛かった(笑)。
私の周りの29歳からは信じられんほど若いよ、修ちゃん。
途中、素で笑っちゃってた時があったが客席には絶対その顔を見せない修士さん。
1年ぶりに新喜劇を見たけど、私は2丁拳銃が舞台に立ってたら全然話に絡んでなくてもその姿をどうしても追ってしまう。
私が見に行く時の2丁拳銃って結構ハプニングが多いんだが、それもまた良し。
色んな2丁拳銃を見るのも悪くないし…と今は思えるし。
今日の小堀さんのネタ飛びはびっくりするほどだったけど(笑)。
そういえば近くに座ってたカップルは何かいらっとさせるカップルだった。
男は中途半端なお笑い好き。
女はてんでお笑いに興味無し。
男が話すウンチクを半分適当に流していた。
しかし、その男も中途半端な知識しかないので間違ったことを得意げに言うから始末が悪い。
たとえば入り口で配られるYFTVテーブル表。
あれを出演者表と思いこんでおリ、
「今日の出演者は豪華だなぁ。中川家とか出るじゃん」
なんていっていた。
女も興味が無いものだから
「へぇー、ここって24時間やってるんですねー」
と全然間違いに気づかず。
「全国でもここぐらいじゃないかなぁ」
と男。
オマエの頭の中だけじゃい。
その後も
「ブラザースは兄弟」とか
「トータルテンボス」を「チャイルドマシーン」と言い出したり
「タカアンドトシ」を「大阪の割に方言無いよなぁ」
と、狼少年をまっしぐら。
“少年”といえるほど可愛らしい顔ではなかったけども。
間違ったこいつのマメ知識を聞く度に、グワーッと訂正したくなった私。
しかしトドメは終演後。
(女)「中川家出てましたっけ?」
(男)「出てたけど気づかなかっただけなんじゃないかな」
(女)「あっ、そうですか。私、バカですねー、やっぱり」
(男)「そんなことないよ」…
女よりこの男の方が絶対バカだと思う。
私は相手が興味なさそうだったら無理には誘わんわ。
「私が今見たのってー、漫才なんですかー?コントなんですかー?っていうかー、どう違うんですか?」
程度の興味しかないのに見に行かされたら可哀相だよ。
そして、嘘は教えない。
知らんことは知らん、と正直に言おうぜ。
どうせ生きていく上では味付け程度にしかならない知識なんだから。