パントラルリーグ
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| 2001年11月04日(日) |
ヒーローになんてなれなかった |
うちの母は帰ってくるとき 「ただいまっちゃっちゃっちゃっちゃ〜」と言いますが 皆様いかがお過ごしでしょうか。
土日は風邪をひいて寝てばかりでした。
夢を見ました。
夢の中で私は23.4歳の男でした。 中世の騎士っぽい格好をしています。 ファンタジーの夢を見たことなんて初めてだったので 嬉しくて書いてみます。俺って本当可愛いよね。
撃ち殺すのはもうちょっと先にしてください。
夢の中で私には親友がいました。 こちらも騎士のような格好をしていますが、 剣よりは斧の方が似合いそうな、結構体格の良い男です。 親友は思い詰まった顔をしています。 「また街が消されてしまった」 と呟きました。
どうも私達の住んでいる世界には悪い「怪物」が巣くっており、 そいつがどんどこ街を破壊しているようなのです。 私達は2人でその怪物を倒す計画を立てています。
やがて親友が 「よし! オレ達で怪物(名前は忘れた)を倒そう!」 と言い出しました。 街を容易く壊すような怪物相手に男二人でどうやって勝つつもりなのか、 それは全く考えていませんが、私も無論そのつもりでした。 その怪物は私達の親兄弟の敵でもありました。 でも、と思ったのです。
私は「ユナがいない…」と呟きました。
ユナというのは子どもの頃からずっと一緒だったドラゴンのことです。 (多分幻想水滸伝のフッチの影響です。) しかしそのユナ、今は行方不明になってしまっているのです。 いくら呼びかけても、探してもいないのです。 そして私はユナがいないことにはどうにも力が出ないのです。 親友もそれを知っているらしく、「…そうか」と 考え込んでしまいました。 私はこう叫びました。
「でも、きっと出てくるさ!」
…私は現実世界でも黒から「その根拠の無い自信は何だ」 と言われるのですが、夢の中でも確かにそれは息づいているようです。
早速ベランダに出て、何というのでしょうか、「指笛」? 口に指を当てて「ピー!」と鳴らすやつです。それを試みました。
…全く音が出ません。「ヒョー」という実に頼りない音が出たくらいです。 夢の中まで不器用なのか俺は。 諦めて普通に呼びました。ユナー。ユナってばよー。
来ました。めっちゃ格好良いドラゴンです。 「こんなんに乗っていいのだろうか…」 と「小さい頃から一緒にいたはずのドラゴン相手に思いました。 でも会えたのはめっちゃ嬉しかったので思わず抱きしめました。 夢の中なので暑さ寒さなどは感じないはずなのですが 腕の中のユナは確かに温かかったです。 もう何も怖くありません。 ユナの背に乗り、親友に向かって
「じゃあ、行ってくるよ!」
とバッチリキメました。 親友も満足げに「ああ!」と微笑んでいます。
…お前ら一緒に行くんじゃなかったのか というツッコミなど微塵も頭に浮かびません。
ユナの背に乗りながら、街を越え野を越え山を越え、 その怪物が巣くっていると言われている街に向かいました。 目の前に壊れた教会が佇んでいます。 ここだ!と思い降りました。
門前にはその怪物の部下と思われるモンスターがいます。 このモンスター、どうも人間の言葉を喋るようです。 おどろおどろしい声でこう言いました。
「ここから先に入ったが最後、生きては帰れんぞ…!!」
私の回答。
「あ、じゃあいいです。」
帰りました。
帰ったらそこは黒の家で、 「遅かったやん、どこ行っとったん?」 と聞かれました。
「ちょっと買い物。」
と答えたところで夢は終わりました。
福
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