想
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| 2005年09月20日(火) |
人から借りた小説について |
読んでいるあいだとても息苦しくて、胸が痛むたびに読むのをやめようかと思った。 何らかの救いを求めて最後まで読んだけれど、結局、多くの人が救われなかったと私は思っている。 読んではいけない本を読んでしまったような気がした。
理由のない自殺は存在するのか。
なぜ自分は死なないのか。 自ら死を選択するのはいけないことなのか。 死のうとすることと死ぬこととのあいだに明確な差はあるのか。
死ぬことに自分なりの価値を見出して、それでも生きていこうとすることは、難しいのではないか。
答えの出ていない問い、誰にも普遍的な答えの出せない問いを突きつけられて、狼狽する。 それは、ここに、積極的に死を選ぶことを認めてしまいそうな自分を抱えているからだ。
今の私は、死ぬことに何の意義も見出せないように、 生きることにもそれほど重要な意義を見出すことができない。 それでも生きているのは、日常において苦より快が勝るからだ。 辛いことは早く忘れて、楽しいことだけを何倍にも感じていようとする気力があるからだ。 それに、こんな怠惰な生き方を否定して「今すぐ死ななければ」と思うほどの純粋さも持ち合わせていない。
人は、放っておいてもいつか死ぬ。私は人だ。したがって、私は放っておいてもいつか死ぬ。 今のところは、それはそれでいいんじゃない?という曖昧なあり方で。
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