目次過去未来


2004年03月25日(木)  感慨というほどのものはなくても。

もう一生会うこともないはずの人々の群れ。
いつかまた会いたいと思える友人たち。
心から尊敬できる恩師。

東京から離れた数年間。
牢獄のような部屋を持つ宿舎。
ふたりで住んだ場所。

生活の支えだったドラッグストア。
顔を覚えられたダイニングバー。
愛車と関わるさまざまな風景。

いちばんの想い出なんてものは、無いに等しくて。
快も、不快も、どうでもよかったことも。
ひとりだったり、誰かと一緒だったり、時には大勢でがやがやと。
長かったような、短かったような、中途半端な時間の蓄積。

それでも、僕の中に残った、確実なもの。
言葉にするのが難しい、ぼんやりとしたもの。
すぐに忘れるものもあるだろうし、同様に、決して忘れないものも。

本当に置き忘れてきたものは、何もない。悔いもない。

何もしなかったように見えても、できるだけのことはした。
戻れる場所と、戻れない時間だ。これでよかった。


真 |MAIL