-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 キャロルの引越しパーティー


長いことアパート探しをしていたキャロルが
やっと腰を落ち着けた。
それを祝ってのハウス・ウォーミングパーティー。
本人曰く「TEAパーティー」だからお酒はいらないよ、との事。
Rafiが迎えにきて、一緒にストリートカーで東へ。

ちょうど家の前で、奥さんのMaiと子供のSakoと合流。
キャロルの部屋にはすでに5人の先客が。
名前・・・全然覚えてない。
いきなりゲイの男の子が「あなたの作品好きよぉ〜!」と
腰を必要以上にクネクネさせて寄ってきた。
おぉ〜!何だよぉ!
これは危ないと思い
それ以降はほとんどSakoの子守と
猫のソロモンの相手をして場をやり過ごす。

各種様々な紅茶を飲みつつ
ダラダラとおしゃべりをしていたところに
キャロルが
「さぁ、男性諸君!腕の見せ所よ!」
何だ何だ?
インテリアショップの紙袋が突如出現。

鏡や壁掛けハンガーなど
買ったばかりのアイテムを男共に手渡す。
そうか、しまった!
TEAパーティーという名の罠だったのだ。
キャロルが自分で出来ない(面倒くさい)インテリアの設置を
我々男性に押し付けようという企てだったのだ!

一人張り切ったオッサンが
Rafiを助手に壁に鏡を取り付けようとする。
しかし、ネジの位置を間違えること4回。
オッサンは見事なまでに壁をボコボコにしてしまった。
「あたしの方がマシね・・・」とキャロルが呟く。
不器用な男だっているのだよ。











ようやく取り付けた家具たちが
壁から落ちないうちに
そそくさと退散することにした。
ごめんねキャロル。
でも味が出て、いい部屋になったよ。


昼間、元居候のクミが帰国の挨拶にきた。
短くとも一ヶ月、寝食を共にした仲なので
それなりの親心というか(それは変だろ)
気持ち的なモノがあるわけだ。
でも、オイラは親しい人ほどあっさり別れるように
最近心がけている。
だって、ショーゴの時みたいに
人生には不思議なくらい突然に【再会】がやってくるんだから。


2005年03月06日(日)
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