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■ 朝のヤル気が・・・
今朝方、作品を完成させたばかりだが 一刻も早く、次の巨大(48インチ四方)な作品に着手しようと 数時間の睡眠で目覚める。 さらに珍しいことに、めったに食べない朝食を と言っても、ベーグルにチーズを塗るだけだが ササッとかき込み準備万端。 こんなにヤル気を漲らせたのはNY行き以来のことだ。
そこへ一本の電話が鳴る。 「これからスタジオに絵を観に伺いたいんですが?」
マジかよぉ〜。 言わずもかな財政難のオイラは 金とヤル気を天秤に掛けるまでもなく 「お昼頃ならOKですよ」と その来訪者を迎え入れることにした。
こっちも生活が掛かってる。 珍しくヤル気を出していた自分には申し訳ないが 昼間の一時間くらい、どうって事無いよな、と 自分に言い聞かせ 筆を持つはずだった手に掃除機を握らせる。 少しでも綺麗な部屋にしなければ。
予定の時間だったお昼が過ぎ 一時になり、やがて二時になっても訪問者は現れなかった。 えぇー、うっそ〜。 スッポカシの匂いが強まる。 ・・・。 白い目で見つめるオイラの画家魂。 描き始めてから邪魔入ると嫌なので 訪問者が来るまでは決して筆を入れたくない。 しかし、もう三時だ。 しょうがない、もう絵を描き始めよう。
朝のヤル気とはうって変わって 非常に落ち着かない、そわそわした気分でキャンバスに向かう。 もしも100m走のランナーだったら 調整不足を理由に出場キャンセルするところだ。 それは大げさな例えだとしても 少なくとも何かを生み出す時には それなりの段階を経て、集中できるように 自分自身をもっていく作業が必要な気がする。 特に、 この新作のように 下絵を描かず、頭ん中のイメージをブァ〜ッと 即興で描こうと思ってる時には。
そうは言っても、訪問をOKしたのは自分だし 誰に不満をぶつける訳にもいかないので ポツポツとキャンバスに当たりをつけ始める。 絵の具をパレットに大量に出す。 アクリルは乾きが早いので 速攻で塗ってしまおう・・・。
ピンポ〜ン!
嘘だろ!? 吉本新喜劇のようにコケそうになった。 5時間遅れの来訪者だ。 出したばかりの絵の具はカピカピになる運命のようだ。
その来訪者は若いカナディアンの夫婦だった。 そして1歳になる赤ちゃんも一緒。 遅れた理由は、子供を預かってもらうはずだった両親が 急に無理になって色々とゴタゴタしてしまったらしい。 まぁ、しょーがないか。
ダウンタウンにコンドミニアムを買い、 二週間後に引っ越す予定らしい。 そこにオイラの絵を三点・・・まじですか? オリジナルじゃなく、プリントだった(凹む) それにしても奥さん、綺麗だ。 ユマ・サーマンそっくり。 【パルプ・フィクション】の時のオカッパ頭の頃に。
旦那は大手ブックチェーン【Indigo】の取締役で 「本なら安く手に入りますよ」と気を遣ってくれるのだが オイラの目は奥さんに釘付け。 夫婦というよりは、女優とマネージャーに見える。
あいにく希望した作品が手元に無いので 引越し日頃までにこちらで用意することになった。
そして、朝のヤル気が戻ってくることは無く一日を終えた。
2005年02月26日(土)
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