-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 見送り!?

本来なら、先頭をきって
「ショーゴ、頑張れよ!」と見送る役目だ。
しかし、それが出来そうもなく自己嫌悪気味。
今日、夜の便でアイツは帰国する。

昼間はR子にくっついて図書館で勉強。
空港へ出発する時間が決まり
St.George駅でショーゴと待ち合わせた。
R子がいるお陰で、少しは明るく、多少の笑みを浮かべて
再会することができた。
道すがら、オイラ達はいつものように
とりとめのない会話をし
まるで明日もまた会えるかのような雰囲気。

空港に着くと、別便でクミコも到着。
4人になった。
Cathey Pacificでトロント→バンクーバー→香港を経由して
帰るショーゴの便には長蛇の列ができていた。
それにしても他の航空会社に比べ
この列の異様なまでの長さに驚く。
やがて、その理由が判明…

「飛行機はキャンセルになりました」

えぇーー!?
意味わかんない。
吹雪なわけでも、他の離陸不可能な理由もない
単に【飛行機が一機もない】というだけのキャンセル。
まったく意味が分からない。
カウンターでは、搭乗客のホテル手配が進み
めでたくショーゴもヒルトンホテルに一泊できることになった。
4人で笑う。

ヒルトンへチェックインし
このシチュエーションには不釣合いなくらい豪華な部屋で
とりあえずコーヒーなぞ飲む。
昨晩、「最後の晩餐」を済ませたはずだが
エクストラで用意された今宵を満喫するべく
近くのステーキハウスへ。
昨日とはうって代わって満腹になった。
それからホテルには戻らず
バス停でショーゴと別れることにした。
さらっと。
永遠に会えないわけじゃないんだから。
世の中がこんなに小さくなって
国と国とが近くなって
日本とカナダに住んでるのなんて
全然大したことないよな。
ちょっと電話が長距離になるくらい。
まぁ、電話もしないけど(笑)

とにかくショーゴ、
これからもよろすく!


2005年01月21日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME