-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 突然、ナイアガラの滝へ













悪夢のような昨夜のショーから一夜明け
【FRUiTS】の発行人 青木正一さんの
サイン会&レクチャーに顔を出す。
Rafiから「昨日はありがとう」と何度も言われる。
もう、いいっつーの。
それよか、寝不足で顔がヤバイことになってるよ。
会場のEdward Day Galleryはカナディアンの若者で一杯。
へぇ〜、こんなに人気だとは、正直びっくり。
日本人はオイラと、COCOONのヒロミさん
通訳のダイスケさんくらい。

何故か最前列の席がリザーブされてて
ヒロミさんと一緒にレクチャーを聞く。
【FRUiTS】は、今から5〜10年くらい前に絶頂期だった
いわゆる「原宿ファッション」を記録したスナップショット集。
青木さんは、当時のカルチャーやファッション遍歴を目撃してきた
まさに生き字引のような存在。
ヒロミさんと
「あ〜、あったね、そういうの」、と
懐かしさ半分、恥ずかしさ半分で聞き入る。

レクチャーが終わって、寿司やビールが振舞われた。
そこで、何の気なしに「ナイアガラも行けたら良かったのに」と
ヒロミさんに言ったら

「え!?ナイアガラって近いの?」

「今から行ける?」

「絶対行きたい!」

えぇー!
今からですか!?
タクシーで幾ら掛かっても、行く!と言い張るので
夜、食事の予定だったシンさんに
ダメ元で、ナイアガラに連れて行ってくれるように頼む。

「しょーがねぇーなぁ」

と、渋々引き受けてくれたシンさん。これから
ドレイクホテルに迎えにきてくれることになった。
昨日のショーで疲労困憊だったヒロミさんは、
これで一転、超元気に変身。
午後4時過ぎ、シンさんの車でナイアガラへ出発!
ハイウェイは渋滞だし、もう明るいうちに
滝を見るのは無理だ。

ナイアガラの一つ手前のExitで降りて
車は政府が管轄する農場の施設らしき建物に入っていく。
実は、ここでシンさんは、政府から依頼されて
マッシュルームが生育する過程を撮影しているそうだ。
特別に見せてくれるというので中に入る。
マッシュルームの周りには、カメラなど撮影機材がずらり。
で、別室には最新式のコンピュータが配備され
刻一刻と成長する芽をオートで撮影し続けている。
それにしても、政府の建物の鍵をもらい
24時間自由に出入りできるシンさんって・・・。

そんな寄り道をしつつ、ナイアガラの滝へ到着。
すっかり陽は沈み、綺麗にライトアップされている。
しぶきが凄くて、落ち際へいくとビショ濡れになった。
とんでもなく寒かったので、適当に写真を撮って
滝が見える近くのレストランで夕食を食べた。














真っ直ぐ帰るかと思いきや、車はカジノへ直行(笑)
シンさんの目的は滝ではなかったのだ!
カジノ素人のオイラとヒロミさんに
ブラックジャックの手ほどき。
おまけにヒロミさんに数百ドルをポンと渡し、
「これでやってみろ」って。
遊ぶ時も豪快だわ、この人。

杉野信也(写真家)
可児ひろ海(デザイナー)
トモレノン(自称アーティスト)
怪しげな3人の日本人がブラックジャックに熱中。
すると、どこかのツアーガイドらしき女の子が
「あの、トモレノンさんですか?」って寄ってきた。
まじっすか!?なんでナイアガラでバレんの?
恐ろしや、日系ネットワーク。

結局、ヒロミさんが数十ドルの儲けで一人勝ち。
帰り道の車内でも、かなり上機嫌でした。
明日の便で帰国するヒロミさん
憂鬱だったトロント滞在も
これで少しは良い想い出になったかな?と。



2004年12月05日(日)
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