-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省
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Bits創刊記念パーティー!
遂にBitsパーティー当日。
朝6時起床で、足りないアイテムを制作する。
出席者リストや、名簿帳、ドア・プライズ用引換券、
看板、受付けに置くバナー・・・Etc
少しは誰かに振れば良かったな、と今更ながら後悔。
昼まで掛かってようやく完成。
12時にまずタカがやってきて、続いて車でYuukoが来る。
キーボードや機材、ディスプレイ用具などで
トランクがパンパンになった。
会場に着くと、既に他のスタッフが作業に取り掛かっていた。
ふとステージを見ると、ドラムがない。
ギターアンプも見当たらない。
責任者のPennyを呼び出すと、驚くべき言葉が彼女の口から・・・
「ドラムもアンプも、ウチには無いわよ。」
・・・
まじっすか!??
え〜っ、契約を交わしたJerryは「ドラムとアンプはある!」って
ハッキリ言ったぞ!!
そしたら「あぁ、彼はよく分かってないのよ」だぁ〜?
天国から地獄へ。
3連休の祝日に、空いてる楽器レンタルなんてありゃしない。
Pennyに強制的にどこかから借りるように「命令」する。
しかし、こういう場合のカナディアンを俺は全く信用しないので
手当たり次第に友達に電話する。
けど、全然ダメ。
そうしてる間に、どんどん時間は過ぎていき
3時のオープンに支障をきたすので
とにかく現場の指揮を取りながら
頼みの綱、Rafiに相談する。
これで見つからなかったらOUTだ。
内装はほぼ完成。
壁に取り付けた表紙エキシビションも完璧。
しかし、ステージ上は空っぽ・・・。
その時だ。
Rafiから「Getしたぜ!」の電話!
Yes! さすがRafi。You saved my life, god!
休日の楽器屋を無理に空けてもらえることになった。
速攻、車で引き取りに行ってもらう。
ステージのセットアップが終了したのが3時ギリギリ。
もう、ちらほらお客さんがやって来ている。
なし崩し的に、開場。
パーティーがスタートした。
すぐに第一回目の【tomolennon with the beatle】の出番。
遂に一度もドラム入りで練習することなく本番を迎えた。
モニターの調整をしていなかったので
曲が始まった途端、ドラムの音で何も聞えなくなる。
【A hard days night】
【I feel fine】
【Help!】
【I saw her standing there】
【You can't do that】
【Oh, darling】
とにかく気合で6曲やり通す。
16時半、主賓のカズが間もなく到着するという連絡が入る。
会場の観客全員でリハーサル。
カズがドアから入った瞬間に、クラッカーとスポットライト。
そして「おめでとう〜!」だ。
スタッフ皆すげー緊張してる。
カズを同伴する役のYumiちゃんから
「すいません、会場通り過ぎちゃいました・・」
一同コケる。
そして、ついにカズが会場入り。
受付けには、俺の同居人Nを配置し、
カズには銀の蝶ネクタイを装着してもらう(笑
戸惑いながらも、それを首に付けるカズ(疑えよ)
ドアを開け、一歩会場内へ・・・
パ〜ン パパ〜ン!
クラッカーの轟音と共に一同「おめでと〜!」
カズは、思わず会場の外へ出ようとする。
しかし、後ろにはYumi.
無理やり会場内へ押し戻す。ナイスプレー!
何が何だか分からない。といった表情のカズだが
司会のノブさんの「これはサプライズです!」声で
やっと事態が飲み込めた様子。
テレながらもステージへ上り、スタッフから花束を受け取る。
「いや〜、見事にダマされました」
そのままプログラムは進行し、
Mihoちゃんが、日本にいる元Bitsスタッフからの
手紙を一枚一枚読み上げる。
Bitsの創成期は、とてつもなくハードで
24時間体制当たり前だった。
今、その時期を支えたメンバーのほとんどは帰国。
一番寂しい思いをしてるのは、他ならぬカズだろう。
手紙からは、大変だったけど、それが今では良い想い出
になってるのが伝わってくる。
最後に、初期メンバーの一人であるジョバンニが
緊張でガチガチになりながらスピーチ。
それをカズはニヤニヤしながら見つめている。
これが、今日のハイライトだろう。
副領事の乾杯挨拶からは
プツっと緊張が途切れ、あとは怒涛の展開へ。
2度目の【tomolennon with the beatle】ステージ。
【Long tall sally】のギターソロを延々と繰り返す。
気持ちよかった。
それからドア・プライズの抽選やったり、
KenさんやRon Davisの演奏観たり、
奥のバーで話し込んだり。
会場は満員で、150人は超えていただろうな。
熱気でとても熱かった。
長かった一日も、10時にやっと終了。
片付けをして、スタッフ一同で写真撮影。
それからいつものベトナムレストランで打ち上げ。
乾杯の挨拶をやらされた。
カズが喜んでくれたのも嬉しいけど、
Bitsのスタッフが、これだけ一丸となって何かをやり遂げて
くれたことが一番嬉しかった。
一人一人の満足そうな顔をみて、実はカズの為じゃなく
みんなの想い出づくりとして、このパーティーがあったような
気がしてきた。
ほとんどのスタッフは、ビザの期限があるから
一年やそこらで帰国しなければならない。
カナダでBitsに関わったこと、
薄給でコキ使われたこと、
締め切り前の忙しさ、
誌面づくりの難しさ、
外国で仕事をする大変さ、
色んなことがあった一年だったと思う。
俺は部外者だけども、傍から見てて
「みんなよく頑張ってるな」と思っていたよ。
カナダで自分がやってきたこと、
その集大成が今日のパーティーだったんじゃないだろうか?
2004年05月24日(月)
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