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■ 落とし穴
【新企会】という、トロントのビジネスコミュニティの新年会で、絵の展示と販売をやった。 日本で言うと、地域の商工会みたいなもので、 トロントの大小様々な会社が会員となっている。 会長のM氏には、展覧会の度に絵を買ってもらったり、 スポンサーになってもらったりしているので、 「お世話になっている御礼」として 展示の話しをOKした。 けど、新年会という場で 絵の販売をしてどうなるの??という気がして 慎也さんと一緒だったからOKしたけど、 一人だったら嫌だったな。
幹事のSさんからは 「食事無し」を宣言されている。 つまり、パーティーには参加できない。という事。 それに、展示場所に宛がわれたのは、 パーティー会場外のホール。 「えっ、中じゃないの?!」 パーティー始まったら、完全に蚊帳の外じゃん。
会場時間になると続々と人が来て、結構盛り上がった。 知ってる顔が多かったし、 絵は知ってても、自分の顔を知らない人と交流もできたし。 日本式に名刺がバンバン飛び交う。
しかし、さっきの予感は的中。 扉の向こうでは、パーティーの余興がはじまり、 ホールには俺と慎也さん、バーテンダー2人がポツンと取り残された。 「飯でも食いに行こう」 ホテルを脱出して、近場のレストランで飯を食う。
会場に戻ると、オークションが始まっていて、 品物が足りないから絵を寄付してくれないか?と、 弁護士のIさんに頼まれる。 「プリントならいいですよ」と言ったら、 すぐにステージに連れて行かれて 俺の絵がオークションに掛けられた。 「じゃぁ、$20から・・・」とスタートして、 みるみるうちに値段が上がり、 「$250!!」 三井物産社長が落札。 俺は内心、 「え〜、原価はたったの$150なのに・・」 と思いつつも、ほくそ笑む。 売り上げは奨学金のために新企会に寄付。 俺って偉いかも。
パーティーが終わった頃に、 数点が流れるように売れた。 これも、さっきのオークションに出た効果だろう。
機材をかたずけて、さぁ帰りましょうという時に 更なる事件が・・・ 車を取りに行った慎也さんが、 歩いて戻ってきた。 「エンジンが掛からない。」 ・・・ レンタルしたトラックは、廃車寸前の年代物。 外の寒さでセルが回らなくなっていた。
CAA(日本でいうJAFね)に電話したり、 ケーブルを買ってきて、車と車を繋いだりしてみたけど、 バッテリー自体がイっちゃってるから無駄骨だった。 結局、CAAの修理車に来てもらい、 何とかエンジンが掛かった。 時計はもう深夜12時を回っていた。 せめてもの救いは、 気温がそれほど低くなかった(-10℃)ことと、 雪が降ってなかったこと。
2004年02月01日(日)
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