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■ 2003年を振り返る
2003年はどんな年だっただろう?
やっぱり【Tokyo Doll】のお陰で、だいぶ地元に馴染んできた気がする。道を歩いていても、ギャラリーに出掛けても顔見知りが格段に増えた。
トロント来て、丸4年経ったけど、今までどこか日系コミュニティや日本人を意識して活動していた所がある。あの展覧会のベクトルは完全に”こっち”の人向けだったし、宣伝もこっちのメジャーな媒体を使った。云わば、日系からの【脱皮】を目標にしてたんだ。
それが実現できたのは、それまでのキュレーション活動とは違い、Rafiというカナダ人と組んでやれたことが大きい。奴とはそれこそ毎日顔を合わせて、本気でケンカもしたし、心の底から笑ったし、悔し涙も流したし、とにかく本気でやれた。
外国に住んで数年は、「ひょっとして、外国人と本当に打ち解けることは無いんじゃないか?」と思い込んでた。言葉や文化の壁はもちろん、自分で自分のことを日本から来た【よそ者】だと思っていたから。
日本生まれだって、多少言葉が喋れなくたって、堂々としてりゃぁいいんだ。と、頭で分かっていても中々行動が伴わなかったものだ。そもそもカナダは移民の国。そんな事を気にしていたら、いつまでたっても同じ人種のコミュニティーから出られなくなのは分かっていた。
そんな時期にRafiと出会って、【Tokyo Doll】をやって、気付いたらそんな悩みをとっくにクリアしている自分に気付いた。自分のアートを追及する、という部分ではあまり目に見えた成果は無かったけど、アーティストの前に一人の人間として、この一年はデカかったな、と思う。
2003年12月30日(火)
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