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■ 男のロマン
年末の大掃除ならぬ、年末の補修工事をした。このスタジオを借りて3年、あちこちにガタがきていて、壁に直付けした本棚が落ちそうになったり、CDの棚が重みで傾いたりして、それらを補修した。
ケンジントンの工具店で材料を仕入れに行き、ついつい余計な物まで買ってしまう。工具店に立ち入ると、目に付くもの全てが必要なものに思えてしまう。これが男の性なのか!?
お陰で俺の工具箱も、年々大きくなり、今では簡易修理工になれそうなほど充実した工具が揃ってる。
少なくともウチのビル専属の修理人ダニエルよりは、良い工具を持っているので、たまに「9番スパナ貸して」とか言ってくる。いいか、俺は画家だ。お前の親方じゃないんだ。
こっちの男性は、大工仕事が出来て当たり前なので、テーブルや棚、パティオや納屋くらいは自力で作ってしまう人が多い。そのため、ホームセンターには、プロが使用する本格的な工具が揃う。堪らない。
さぞかし、本業の大工は儲からないかと思いきや、そうでもないらしい。
知り合いで、クローゼットを作ったHという男がいる。Hは得意げに「このクローゼットには高級パイン材を使ってるんだぜ、へへへ」と自慢するが、どう見ても下の引き出しとか開かないくらい斜め45℃に傾いており、奥さんが困っていた。
そこで奥さんは旦那が留守の間に、大工を呼んで直してもらったらしい。旦那は気付かずに「これ、俺が作ったんだ。へへへ」と、相変わらずの調子。こんな奥さん多いんだろうな。密かに。
2003年12月20日(土)
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