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■ メディアとアートの関係
カレンダーの追加作成で、30代初の徹夜明け。午後【bits】オフィスへ向かう。新年号の出荷作業をちょっと手伝った。現在、アートコラムのライターとして以外に、【マーケティング】部門に協力している。
発端は、編集長であるKazuさんとの個人的な話から生まれた。俺は学校や会社でマーケティングやビジネスを学んだ事はないが、トロントに来てからの4年間、アートという場の実践において独自の方法論で進んできた。
知り合いも、ツテもなければ実績もない。まして英語も喋れないという四重苦(笑)の中で、スポンサーを獲得するには、ただひとつ「度胸」しかない。大企業の社長に初対面で
「お金もらいに来ました」
と言えるかどうか(笑)。これホント。
大きな展覧会ともなれば、どこから資金を調達するかを徹底的に考え、効果的な宣伝とな何か?を一生懸命考えた。これも全て「良い展覧会にしたい!」という部分に直結するから、自分の中では特に【ビジネス】を押し出したつもりはない。
しかし、日系社会においては、これが足かせになることもしばしばあり、「あいつ、アーティストじゃなくてビジネスマンだぜ」と陰口を叩かれることもあった。今でも日系企業周辺では、俺のことを「画家を語った若手起業家(実際に言われた言葉)」と呼ぶ人もいる。
そんなこたぁーどうでもいい。さっきも言った「良い展覧会にしたい!」という部分に直結していれば。でも、2002年に開催した【Let's Have a dream!】展のように、トヨタやSONY、EPSON、アサヒなど海外に進出する大企業が一堂に会すことも、アートという名の下だったからこそ実現できたと思っている。
話は逸れたが、Kazuさんは俺の経験を【bits】に注入したいと考えてるし、俺はメディアを使って、アートの中に新しいプロデュース方法を実践してみたいと思っている。その利害が一致したのだ。
メディアの中に、どれほど沢山のアートの種が埋まっているだろう。アンディ・ウォーホルがその扉を開いて以降、彼ほど上手くアートの文脈にメディアを取り入れたアーティストは出現していない。
内側から入り込む事によって、【bits】という日本人発のメディアから、そういうものが生まれたらスゴイことだと思う。
2003年12月16日(火)
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