-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 日記

今日はお客さんに絵を手渡すために【Butler's Pantry】へ。この一ヶ月、一体何度足を運んだだろう?

夏だったら、チャリンコでパーッと行けるんだけど、近頃雪も積もっているのでストリート・カー(路面電車)に頼らざるを得ない。往復約$5の出費もデカイが、乗り継ぎのため、寒い外で相当待たされるのが辛い。

数日前にカレンダーを発売してから、この【Butler's】でも注文を預かってもらってて、ここのお客さんだけで20部以上売れた。凄すぎ。

気分を良くして、帰り道はQueen Westを歩いて帰宅。最近、いくつか新しいギャラリーがオープンしたので、ちょこちょこ寄り道。でも、自分に合いそうなギャラリーは無さそう。

NYとかの巨大な面積を持つギャラリーならいいが、狭っくるしい8フィートの天井にギリギリまでキャンバスがくるような箱って、どうなんだろう?何か日本を思い出した。

夜、Rafiの誕生日会。そう、あいつと俺はほんの数日違いなのだ。近所のSOHOにある、友人宅(かなりファンキーな家)にてチョコレート・パーティー。

甘いものが苦手な俺は、ほとんど手を付けず、壁中に描かれた某カナディアン画家の絵を眺める。階段や天井、各部屋の壁に、時にはドローイングで、時にはスプレーで描かれたそれらの作品は、ある人にとっては【落書き】、俺にとっては【日記】に見えた。

俺は、ここで文字を使って日記を付けているけど、絵で、しかも家中を使って、生きていた証を記録するってスゴイ。


2003年12月13日(土)
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