-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 30

こんばんは。本日30歳となりましたtomolennonです。

「早く35になりたい」とか言ってた割には、ちょっと20代が名残惜しかったりして、喜びと悲しみが半々(笑)

子供の頃に描いていた【大人】というイメージ、例えば家を買って、車を持ってて、髭生やしてて・・・っていうのからは程遠いです。遠すぎて、やっぱ「永遠の18歳」とか宣言してしまいそうになります。

10代のうちにやっておきたい事や、20代のうちに済ませておきたかった事ってあると思う。俺の場合、絵の世界に入るのが遅かったので(25歳)、実質的にトロント来てからの5年間で、どれだけの事が出来たかって考えると、もう少し早く決断してたらなぁ・・との後悔はある。

決断っていうのは、「何が本当にやりたいのか!?」という選択のことで、当時は音楽や役者、映画とか色んなことがやりたかったんだよね。でもそれを「いや、絵一本でいくべし!」と決めたのが25の時。

色んな可能性を自ら閉ざすわけだから、相当勇気が要ったよね。あのまま日本にいたら情報の渦の中で「あれもやりたい、これもやりたい・・」と、結局どれも中途半端で終わったろうな、と思う。そういう意味では、カナダに来て、雑念をシャットアウトできてラッキーだったと思う。

尊敬するアントニオ猪木の自伝の中に、猪木が祖父から「なんでもいい、世界一になれ。貧乏なら貧乏の世界一・・・」っていうエピソードがある。男なら、やっぱ一番になりたいっていうのがあるし、それが日本ていう枠の中だけじゃなく、世界って部分に凄く共感を覚えた。

音楽をやってた時も、楽曲はすべて英詞で、最初から海外でやることが頭にあった。だから絵をやるって決めた時も、何の迷いもなく【世界】を目指そうと思ったよね。でも、じゃあ世界って、どうやったら行けるんだろう?と考えてみた。

自分の中で出た答えの一つが、「ひとつのものを極める」こと。

あちこちに手を出してたら、何一つ極めることが出来ないんじゃないか?と気付いたわけ。だとしたら、もう「これ!」って一つ決めて、追求していかないと世界では絶対に負けるなと思った。

絵の中にも、油絵や水彩や色んな技法があって、それぞれ何万人ものアーティストがその道を追求している。パステルの場合は、それに比べると未開拓の分野で、これは面白いぞと思った。

つまり、オリジナルの技法を編み出して、追求していけば一番になれるのではないか?と思ったんだよね。自分でルールとか競技を作っちゃうのと同じで、そしたら誰も「それは違う」なんて言わないじゃない?

話は逸れたけど、自分の中ではいまだに【世界】っていうのがあって、それを30歳になった今でも追いかけていられるのは幸せだなと感じる。

よく「ナンバーワンじゃなく、オンリーワンを目指せ」なんて言うけど、俺はこれ同義語だと思う。オンリーワンの人だけが、ナンバーワンになれるんだよ。

30親父モードなんで、自分に説教のつもりで書いてます。


2003年12月10日(水)
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