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2004年07月15日(木) 泣かせてしまった

 前年度対比200%。
 これは俺の住む県の、骨髄ドナー登録者新規獲得目標数。
 全国で30万人のドナー登録を目標に活動を続ける骨髄バンク。
 その中で、登録可能年齢者数割ではじき出した俺の住む県の目標達成率は現在96%。全国4位。
 この好成績の中、前年度対比200%の目標設定。
 勢いがあるから(登録しやすい環境にあるから)可能とみるか、勢いがあるから(これまで好成績過ぎたから)厳しいとみるか、やってみなけりゃ分からない。
 だからこの7月、31日のうち21日は県内のどこかでドナー登録会を行う。
 登録してもらうことが目的ではなく、あくまで提供してもらうことが目的だから200%にこだわるつもりはないけれど、登録者が増えれば必然的に提供者も増えるわけで、やるだけやる。のみ。

 昨日のドナー登録会で、冷やかし半分の軽いノリで筑波大学の学生が午前中にビデオだけを視聴していった。考えておくと言って帰った。
 そして夕方。その学生はやってきて登録してくれた。
 その顔は軽いノリを崩さず、でも凛々しく、そして真剣だった。
 彼は言う。「俺の血が役に立つなら使ってくれ」と。
 考えておくと言って帰って、再来するまでの5時間。彼は何を考えたのだろう。
 大学で環境工学を学んでいると彼は言っていた。自然は連鎖のもとで成り立ち、その中で生かされている自分について再考したのだろうか。
 分からないけれど、なぜかこの彼を前にして俺は、彼が骨髄を提供する姿を見てしまった。きっと彼ならやってくれると。
 数多くドナー登録会をやってはいるが、こんな出会いはなかなかない。
 嬉しかった。





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 女の人に涙させるなんて・・・どうやって責任を取ろうか・・・ 爆


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