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2004年05月11日(火) 寄らば大樹の陰

 俺は本当に生意気な人間です。
 以前、10年間勤めた会社を辞めるにあたり、31枚の「尻を捲くり切った」上申書をレポート用紙にビッシリと書きました。苦笑
 結局それを提出する前日に「でも、この10年で自分が得た知識をこんな簡単に手渡すのは惜しい」と思い、3枚に凝縮し置いてきたんですけどね。
 それでも、飛ぶ鳥後を濁して退社したことには変りはありませんが。

 ま、そんな生意気な退社の仕方をすると、次の職を探す時に困るよって話をしたいのではありません。笑

 さっき、その31枚を読み直してみました。
 そしたらこんな文章が出てきました。


 「寄らば大樹の危機」
 真に危機的な状態では、反って人間は危機に鈍感になるようです。
 心の防衛防御作用によって、自分を守ろうとするからでしょうか。

 そして寄らば大樹の陰。
 自分には関係ない、自分のせいじゃないとお互いに思い込むことで、危機感を回避しているのでしょうか。
 大樹の下で。


 これだけを読んでも、何を当然なことを書いているの?と思われますが、こんな痛烈な皮肉でしか表現できないほど会社は荒廃していたのですね。

 多かれ少なかれ、どこの会社にもこんな他力でぬるま湯志向の社員がいて、本来なら会社という器の中では最高責任者であるはずの管理職にも、居るわきゃない在るわきゃない大樹(世の中)への責任転嫁も(もちろん部下にも)している輩も多いんでしょうけどね。
 でもやはり、ほぼ全社員「自分不在」じゃ、ねぇ。
 俺みたいのが、浮きに浮きまくってしまうわけですよぉ・・・苦笑

 でも、この姿って、どこかの国のおエライ政治家さんの今の醜態と似てるなぁ。
 でも、アメリカって大樹じゃないと思うんだけどなぁ、俺。





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