ダメ日記 40s
四十にして惑う
                                           
2002年12月04日(水) ワカレ

分かれはいつも唐突。
出会いは億千万の胸騒ぎ。

おれの原チャがついに逝ってしまった。
昨日学校帰り、信号待ちしてたらエンストした。
最近よくあることなので、道路わきによせて再度エンジンを
かけていたのだが、なかなかかからない。
そして、最終的にはあり得ない音を出すようになり、
ことの終幕を感じさせた。

止まった地点はよりによって天神のど真ん中。しかも小雨状態。
このまま置き去りにしとくのが最善の策かとも思ったが、そうすると
二度と取りに戻らない可能性が極めて高いので、長い道のりを押して歩いた。
もし駐禁でもとられようものなら、残り一点のおれは免停である。
動かない原チャのために免停は御免こうむりたい。

人ごみを掻き分けて、バイクを押すおれ。

「うわー、この人ガス欠なんじゃない?だっせー。」

とおりすがる人々にそんなこと思われてないかな、などと被害妄想
甚だしくなるのもしょうがない。

すると、通行人の一人にどうも見られてる気がする。
いかんいかん気のせいだよ、誰もおれのことなんて見てないよ・・・


・・・と思ってたら通行人は部活の後輩だった。

ああ、よりによってこんなところで・・・


「あはは、エンジン壊れちゃったよ、あはは、あは・・・」

その後輩とは一瞬通りすがっただけなのだが、
おれの表情からこういいたかったことが読み取れただろうか。



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