笑っていいともを見た。 テレフォンショッキングの最後にお友達紹介がある。 電話を切る前のやりとりは次のとおり。
タモリ「明日は大丈夫ですか?」
次回ゲスト「はい。」
タモリ「じゃあ、明日来てくれるかな?」
次回ゲスト「いいともー!」
しかし、フライングする人が結構多い。
「明日大丈夫ですか?」の後に「いいとも!」と言ってしまうのだ。 テレビを見てて、またこの人もやっちゃったよと思う。
「いいとも」というお約束の言葉を、言わないと、言わないと・・・ とあせってしまうんだろう。
フライングといえば、おれも苦い思い出がある。
あれは小学校の体育の水泳の時間のことだった。
一度プールに入り体を水に慣らし、その後すぐプールサイドに集合だ。 そして先生から注意やら、その日やることなどの説明がある。 その後、全員プールに入っていく、という段取りだった。
当時、おれと数人の友達の間では、 先生の「はいじゃあ、プールに入っていいよ」という合図の直後に、 派手にプールに飛び込むことが美徳とされていた。 いかに派手に飛び込むかを競っていたのだ。 より高く、遠くにそして飛形点も重要視される。
その日もおれは、先生の合図を今か今かと待ち構えていた。
そして・・・
先生「はい、じゃあ・・・」
おれ「(きたーーー!!!)」
おれは助走をつけて激しく飛び込んだ。
しかし、先生の言葉は続いていた。
先生「はい、じゃあ・・・今日はビートバンを使って・・・」
えー?フェイントですか?
もちろん飛び込んだのはおれただ一人。 ほかのみなさんはプールサイドに体育座りで待機中だった。 バッシャーーンと大げさに飛び込んで、みんなの視線を一点に集めながら おれはすごすごとプールから上がった。
体育の先生(担任)が男の先生で、かなり怒られることを覚悟していたのだが、 そんなに怒られなかった。というかあきれていた様子だった。 クラスメイトのみんなもかなりあきれ顔だったような気がする。 というか、ひいていた。
それなのにおれは内心、今のはおいしかったなーと思っていた。 そんな小学六年生だった。
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