ダメ日記 40s
四十にして惑う
                                           
2002年11月28日(木) フライング

笑っていいともを見た。
テレフォンショッキングの最後にお友達紹介がある。
電話を切る前のやりとりは次のとおり。


タモリ「明日は大丈夫ですか?」

次回ゲスト「はい。」

タモリ「じゃあ、明日来てくれるかな?」

次回ゲスト「いいともー!」


しかし、フライングする人が結構多い。

「明日大丈夫ですか?」の後に「いいとも!」と言ってしまうのだ。
テレビを見てて、またこの人もやっちゃったよと思う。

「いいとも」というお約束の言葉を、言わないと、言わないと・・・
とあせってしまうんだろう。


フライングといえば、おれも苦い思い出がある。


あれは小学校の体育の水泳の時間のことだった。

一度プールに入り体を水に慣らし、その後すぐプールサイドに集合だ。
そして先生から注意やら、その日やることなどの説明がある。
その後、全員プールに入っていく、という段取りだった。

当時、おれと数人の友達の間では、
先生の「はいじゃあ、プールに入っていいよ」という合図の直後に、
派手にプールに飛び込むことが美徳とされていた。
いかに派手に飛び込むかを競っていたのだ。
より高く、遠くにそして飛形点も重要視される。

その日もおれは、先生の合図を今か今かと待ち構えていた。

そして・・・


先生「はい、じゃあ・・・」


おれ「(きたーーー!!!)」

おれは助走をつけて激しく飛び込んだ。


しかし、先生の言葉は続いていた。

先生「はい、じゃあ・・・今日はビートバンを使って・・・」


えー?フェイントですか?

もちろん飛び込んだのはおれただ一人。
ほかのみなさんはプールサイドに体育座りで待機中だった。
バッシャーーンと大げさに飛び込んで、みんなの視線を一点に集めながら
おれはすごすごとプールから上がった。

体育の先生(担任)が男の先生で、かなり怒られることを覚悟していたのだが、
そんなに怒られなかった。というかあきれていた様子だった。
クラスメイトのみんなもかなりあきれ顔だったような気がする。
というか、ひいていた。


それなのにおれは内心、今のはおいしかったなーと思っていた。
そんな小学六年生だった。




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