ダメ日記 40s
四十にして惑う
                                           
2002年09月26日(木) カナシバリ

はっきりいっておれは、金縛りにはちょっとうるさいよ。
自分のことを金縛りマスターと思っている。

初の金縛りは中学生の時。
今でもはっきりと覚えている。夜なかなか寝付けずにいると、
普通目をつぶっていると視界は真っ暗なのだが、急に真っ白になった。
あれ?と思ってると、なんと体が動かない!

うわーこれが金縛りか、と思った。手も足も顔も全然動かないので
起き上がることができない。初めてだったので、すごく怖かった。
数分後、やっと体が動かせるようになった。
あわててまだ起きている親のいる居間へ向かった。汗びっしょりだった。


おれ「今さー!金縛りになった!!」


興奮冷めやまぬおれに向かって親は言った。


親「とにかくおちつけ。」


くそー、人ごとと思って。おれは恐怖体験をしたというのに。
その日は結局夜更かしして、いつのまにか寝ていた。


それ以来、よく金縛りになるようになった。
ただし、突入時に視野が真っ白になったのは最初の時のみだ。


何度も金縛りになってみて、色々と分かったことがある。
金縛りとは、よく言うように「体は寝ているのに脳が起きている状態」である。
だから、ふとんに入って寝る時によく金縛りにあう。
活動しているときなどの通常時には金縛りにはならない。
おれがなる金縛りは、怖い話ででてくるようなものではないのである。


とはいえ、夢とごっちゃになっている部分があるようで
おかしな現象が起こるときもあった。


1、変なものが見える。

おれの場合、基本的に金縛り状態の時でもまぶたは開くことが
できるような気がする。
しかし、目をあけた時に変なものが見えたら怖いので、目は開けないように
していた。しかし、十分に慣れたころ、ためしに一度目を開けてみたのだ。

すると・・・からだの上に、ぼんやりとおれを見下ろす人の姿が・・・!!

うわー!こえー!!それから数分間恐怖の時間を過ごした。
ようやく体が動くようになってとび起きてみて、おれは全てを理解した。
見下ろす人の姿の正体は、ハンガーにかかったおれの上着だった。
全く人騒がせな!と思いつつも、ほっとしたのもまた事実。


2、変な音が聞こえる。

これは完全に原因不明である。ようするに夢の中にいるようなものなのだろうか。
聞こえる音は、まず、ヒューとかシャーとかいう効果音みたいな時がある。
これも気味が悪いのだが、もう慣れたのであまり気にしない。

そしてもう一つ聞こえる音というのが、いわゆる音楽である。
いろんな曲が聞こえてくるのだ。例えば、当時吹奏楽部だったおれには
なじみの深い、課題曲がきこえてきたりした。これがまた怖いのだ。
なぜならスピーカーから聞こえるような感じで聞こえてくるのである。
もちろんコンポの電源は切っている。使ってない時はCDは入れてなかった
ので目覚ましにかけていたとかありえないし。

もう一つ怖いのが、全く知らない曲が聞こえてくるときだ。
こう見えてもおれは一応楽器奏者である。曲とか聞くとき、次はこうなるんじゃないかなーとか予想をたてるのだが、金縛り中に聞こえてくる知らない曲というのは、なんとおれが予想したとおりに進行していくのである。
夢をみるとき自分の想像したように進んでいく時があるが、そんな感じだ。

音は単音ではなくいろんな音があり、メロディーやら伴奏やら
リズムやらいろいろ聞こえてくる。
ちなみに編成は吹奏楽のものだったような気がする。
これを楽譜におこせば、おれのオリジナルの曲だなとか思ってしまう。
ちなみにおれに作曲したりする能力は当時も今もありません。


・・・まあそんな感じで、ちょっと不思議な現象も
体験してきたわけである。



まだ、言いたいことがあるので次に続く。



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