現在午前0時01分。 震災12周年も、C君が燃やされたのも、全てが「昨日」になってしまった。
昨日からの徹夜明け。 映画「マシニスト」を観終えた。 現在午前5時10分。
なんか、タイプの少年に対する「特別感」みたいなものを感じにくくなってしまった。 タイプの少年が性的な目に遭わされる悲惨な話が浮かんでも、するっと流してしまってる。 一時的に麻痺してしまっているだけかもしれないけど・・ C君の死が関係していたりするのだろうか。 タイプの少年が死んでしまうという話を聞いたのは、今回が初めてではない。 メッセの子達が所属している団体が出来る前に存在していた旧団体の、2代目リーダーの子が車にはねられ死んでしまった、という話を聞いた事があるからだ。 でも、身近なところで聞かされたのは今回が初めて。 「タイプの少年でさえも死んでしまう」 そんな認識が、俺の中のタイプの少年に対する特別感を薄れさせてしまうのだろうか。 現在午前9時50分。 少し意識がまどろんできた。 今日の授業は2時限目から。 そのまま学校に行く事にする。 未だにメッセの子からの連絡はない。 向こうからコンタクトがあるまで、こちらからメールを送ったりはしない方が良いだろう。
今日の授業は2時限目から3時限目まで。 俺は2時限目の途中から出席した。 2時限目の授業は「美学美術史特講」 どうやら俺はこの授業のノートを紛失してしまったようだ。 なので、先週に続いて今週もノートを取る事が出来なかった。 俺が戎祭りに行ったのが、ちょうど1週間前か。 まだ、たったの1週間しか経ってないんだな。 既に、数ヶ月も前の事のように感じられる。 今週は色々な事がありすぎて、何だか時間の流れがとても遅く感じられる。 昼休みになり、弁当を食べた。 昼休みが終わり、俺は3時限目の授業に出席した。 3時限目の授業は「哲学概論」 3時限目の授業が終わり、俺は図書館に向かった。 図書館で「プリズン・ブレイク」の続きを借りた。 今日は貸し出し中にはなっていなかったので、ちゃんと続きを観る事が出来た。 「プリズン・ブレイク」を観ながら、俺は今現在の自分の状況を考えていた。 タイプの男の子がこれだけ酷い目に遭わされる現実を知った俺は、もう以前のようにタイプの男の子が可愛い事について、素直に喜んだり感動したりする事が許されるような状況にはないんだ・・・・ そんな事を考えていて、息が詰まって少し沈んだ。 「プリズン・ブレイク」を2話分観てから、俺は図書館を後にした。 学校帰りに、俺はまたスターバックスに寄ってコーヒーを頼んだ。 コーヒーを飲みながら、「神戸在住」の6巻を読んでいた。 俺の地元のスターバックスは、やたらと外人密度が高いと思う。 俺が住んでいる場所は、他の街よりも外人が多い地域なのだが、スターバックスには特に凝縮されてる感じだ。 大体、客の4分の1から5分の1は外人だから。 今日は隣に座った外人のカップルに、流暢な日本語で「スイマセン、イイデスカ」みたいな感じで話しかけられた。 俺の向かい側に置かれている椅子を、自分達の卓に寄越してくれ、という感じで。 「神戸在住」を3分の2ほど読み終えたところで、読書を漫画から小説に切り替える事にした。 家に帰って和みたくなった時の分を残しておくために。 俺は西尾維新の「零崎軋識の人間ノック」を読み始めた。 非常に読みやすい小説で、殆ど漫画感覚で読めてしまう。 活字だらけの小説だ、という事を忘れてしまいそうなほどに。 読み始めて少しした頃、メッセの子からメールが着た。 C君の死によって、メッセの子が俺との音信を断ってから、これが初めてのメールとなる。 「もう立ち直れない」と。 メールを受け取った瞬間、また胸の痛みが蘇ってきた。 俺は「はい・・・」とだけ返事を返した。 メッセの子は「Cの死に目にもあう事ができなかった」と言った。 俺は「昨日火葬されちゃったんだよね・・・」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)きつすぎる 仮装のことははなせないきつすぎるから」と言った。 俺は「そうだね・・・。言葉ないです・・・」と言った。 メッセの子は「たまらない気持ちで耐え切れなくなる」と言った。 俺は「はい・・・」と言った。 メッセの子は「もう昨日を最後にどこにもいないんですよあのCは。骨だけ」と言った。 俺はスターバックスを出て、家に向かう事にした。 家に向かいながら、メッセの子とのメールを続ける。 メッセの子は「あの体ももうないんですよ(:_;)最後棺桶に釘をうたんですよ 骨壷あったかくて(:_;)」と言った。 続けて「まじ立ち直れない」と言った。 俺は「信じられないよね;;」と言った。 メッセの子は「こんな突然のお別れなんて(:_;)信じられない」と言った。 続けて「Cがどこにもいないんですよ!」と言った。 さらに続けて「C(:_;)」と言った。 俺は「はい・・・・・・。C君も、罵倒文句が○○(メッセの子の名前)達への最後の言葉になっちゃって、今悔しくてたまらないと思います・・・。弟の暖かい言葉も目にしたはずで、それに応えられないまま終わっちゃって申し訳ない気持ちでいっぱいだと思う・・・」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)こんな別れ方ないよ!」と言った。 俺は「はい・・・・・・」と言った。 メッセの子は「こんなねうそだよ」と言った。 俺は「ついさっきまで普通に生きてたばっかりなのに、たった2日で済まされて」と言った。 メッセの子は「最後のお別れまでの時間を限定されて最後のお別れの瞬間まで決められて。桶を閉めてから本当にきつくて(:_;)」と言った。 俺は「はい・・・・・・。こんな事ならC君植物人間で居てくれた方がずっとよかったよね・・・・・・」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)植物状態から復活してからは狂い咲きになって最後を迎えたみたいで(:_;)」と言った。 現在午後21時07分。
俺は「結局、復活した瞬間からA君襲ってお兄ちゃんのとこ行ってまた入院で、ゆっくり時間取ってちゃんと話しする事も出来なかったんだよね」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)こんなお互いにとって悲惨な別れはないですよ。また俺の所に来てくれるって信じてます」と言った。 俺は「はい・・・・・・。C君今から生き返っても不思議じゃないよね・・・・・・。今まで散々奇跡を見てきた○○(メッセの子の名前)だし」と言った。 メッセの子は「Cも俺達と同じ気持ちでいるはずです。まじでかなり未練があると思います。俺の所に絶対きますよ。それともひょっこりまたA君に悪戯しにくるかもしれないし」と言った。 俺は「そうだね。C君に連れて行かれないように、○○はまたA君を守るんだよね。複雑だと思うけど」と言った。 メッセの子は「Cは絶対俺の所にくる(:_;)あれが最後のお別れなわけないんだよやっぱり」と言った。 俺は「また前の時みたいに話しかけてくれるよ、きっと・・・」と言った。 メッセの子は「絶対にくる。だからそこまで絶望的にならなくていいんだよ」と言った。 俺は「うん。会う事自体は出来ると思う。実際、C君が植物状態の時だって何度か来てくれたんだし。生きてた時ほど頻繁には会えないだろうけど・・・・・・。でも、今も誰かの横に居ると思う。C君、多分今泣いてるよ」と言った。 メッセの子は「Cこの気持ちすごくわかるよって言ってあげたい」と言った。 俺は「○○が思った事、感じた事は殆どC君に伝わると思う。ただ、一方通行のコンタクトになっちゃうだろうけど」と言った。 メッセの子は「でも俺はCのすごく不甲斐ない気持ちまじで理解してますから(:_;)C自身にとっても本当に未練があって悔しくて悲しい死だったと思う。こんな気持ちのまま死ぬなんてまじ悔しいと思う」と言った。 俺は「○○がC君の心境に立って色々感じようとする事で、C君は少し安心できるかもしれない」と言った。 メッセの子は「Cの気持ちを考えてあげてこの悲しみを共感する事がCにとっての一番の供養になるのかなっと思ってました」と言った。 俺は「○○がC君の立場だったらそれが一番安心だよね・・・。もう少し時間が経って落ち着いてきたら、これからは何かを考える度に、どんどんC君に吐き出すべきだと思います。C君はずっと○○に、自分に相談してほしいって思い続けてきたんだよ。でも、今はC君自身が○○に今何を伝えたいのか、今どんな気持ちでいるのかを理解してあげる事に努めてあげて」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)」と言った。 俺は「もう、○○一生その携帯手放せないね(メッセの子が今使っている携帯電話はC君の形見)。一生メールアドレスも変えられない。C君が○○のために愛情込めて育ててくれたエタカ(メッセの子がやっていたネットゲーム)のキャラだって引き継がないと」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)」と言った。 俺は「○△×$(メッセの子の携帯ID)も□◇#%(メッセの子のyahooID)も、どっちもC君の為に作ったんだもんね・・・。俺もよく覚えてます」と言った。 メッセの子は「涙止まりませんよ(:_;)本当に涙枯れるくらい泣いたのに」と言った。 俺は「今度○○パソコン繋ぐ時、あの映画(C君とメッセの子へのプレゼントに、俺が字幕付け編集等を行った映画ファイル。『ダム&ダマー』)渡します。C君と○○二人で凄い喜んでくれたんだよね」と言った。 メッセの子は「ありがとうございます(:_;)まじ嬉しい。Cとの思い出を思い出すとまじきりがないくらいたくさんの思い出が思い出されます(:_;)」と言った。 俺は「C君たくさん形見残してくれたんだよね・・・・・・。弟との絆だって、半分はC君が関係してるんだよ」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)俺に男の子の神聖さを気付かせてくれたのもCでした」と言った。 俺は「C君のお兄ちゃんとの関係だって、B君を助ける事が出来たのだって、そこから××隊(メッセの子達が所属する団体の、旧団体の名称)との繋がりが出来たのだって、みんなC君が居たから繋がったんだよ」と言った。 メッセの子は「Cがたくさんの大元を作ってくれたんですよね。全部大事にします(:_;)」と言った。 俺は「はい;;○○が見ていられないくらい苦しんでた弟を救ってくれたのもC君です」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)(:_;)」と言った。 続けて「Cの存在って本当にまじで大きかった」と言った。 俺は「そうだね・・・。○○がここまで男の子を愛する事に抵抗を無くす事が出来たのも、C君の自信があったから。○○の今の人格形成だって、C君が居てくれた事の証明なんだよ」と言った。 メッセの子は「まじではい(:_;)」と言った。 俺は「弟や(C君の)お兄ちゃんやD君(C君の後輩)の様子はどうですか」と言った。 メッセの子は「かなり悪いです」と言った。 俺は「そうだよね・・・。あの子達も暴走しそうで怖いです」と言った。 メッセの子は「弟は一人じゃ歩く事も立ち上がる事もできないくらいショックを受けてます。D君は後追いしてしまいそうなんでCの親とD君の親が話し合ったりしてCの親がいる病院に入院になってます。D君の希望でCが使った同じベッドで同じ所に入院したそうです。Cの兄ちゃんは皆の為に自分がしっかりしなきゃいけないって頑張ってるけどかなり辛そうです」と言った。 俺は「みんなが凄く不憫です・・・。また涙止まらない」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)」と言った。 俺は「もう○○達東京なの?」と言った。 メッセの子は「そうですよ。D君だけ大阪の病院に行きました。葬儀とかも東京でやったんで」と言った。 俺は「同級生とか集まるなら、とち狂ってあいつ(C君の同級生で、C君をネットストーキングするショタコン男)がC君の遺体に何かするんじゃ、とかも思ってしまいました・・」と言った。 メッセの子は「それは大丈夫でした。お通夜にはたくさんの人がきてました。お通夜の翌日の式はほとんど身内だけでやったんですけどね」と言った。 俺は「はい・・・」と言った。 メッセの子は「すみません今日はもうきつくなってきました」と言った。 俺は「分かりました。○○、C君とのメッセとか全部保存してる?時間経つと古いのから消えちゃうから、保存してないなら出来るだけ早く・・・」と言った。 メッセの子は「Cとの思い出全部大事にしますから(:_;)精神的にきつかったらまたしばらくメールできないかもしれませんm(__)m」と言った。 俺は「分かりました」と言った。 メッセの子は「すいません」と言った。 俺は「いえ。しばらくはC君に集中して考えて。弟の様子も定期的に見てあげて」と言った。 メッセの子は「はい(:_;)」と言った。 そこでメールが途切れた。 今日がビデオの返却日だったので、俺はビデオを帰しに行ってきた。 現在午後23時47分。 今日はそろそろ眠ろうと思う。
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