リュカの日記

2006年11月14日(火)

現在午前8時49分。
結局、昨日から一睡も出来なかった。

眠らずそのまま学校に行ってきた。
今日の授業は1時限目から4時限目まで。
1時限目の授業に遅刻したけど、何とか出席する事が出来た。
1時限目の授業は「美学美術史購読」
この授業で出席を取れたのは、後期になって初めてだ。
もしかしたら、今年で初めてかもしれない。前期の事はよく覚えていないから。
2時限目は「西洋美術史」
この授業は真面目に受けた。
授業中、メッセの子からメールが着た。
「Cの意識が清明に回復したとCの兄ちゃんから連絡がきました<(_ _)>」と。
医師に「回復の見込みなし」、と断定されていた植物状態のC君が復活したのだ。
「まじ心臓が止まりそうなくらいドキドキしてます。まじ何が起きたかわからない。俺死にそうですよ(:_;)いあああいあああ 病棟は今この出来事で混雑してるって。Cがまじに帰ってきたっすよ(:_;)まじ息できないくらい」
と、そんな感じのメールが着た。
俺は「おめでとう」と返事を返した。
3.4時限目は彫刻だ。
今まで、この授業に出席した日は、ネズミの彫刻を1日に1個作ってきたけれど、今日は2個同時に作る事に挑戦してみた。
授業中、またメッセの子からメールが着た。
「夢をみてるみたいだ。Cと電話で話をした。理性なくなるってこのことです。好きな食べ物なんなの?とかわけわからない事聞いたりしちゃった。電話しながらまじ泣きしました。まぎれもなくCでしたよ(:_;)しっかりしてた。俺に謝ってきた。あのCの声で」
俺は、「C君どこもおかしなところなかった?」と質問した。
メッセの子は、「ない!まじで清明」と。
さらに、「まじ涙止まらないよ。夢のようだ。まじありえない」と。
昨日の昼から寝ていなかったので、俺は意識が朦朧としていた。
頭がボケボケながらも、彫刻に取り掛かり続けた。
2個同時に作ったにも関わらず、時間内にかなり完成に近いところまで作り上げる事が出来た。
授業時間が終わり、あと2.30分居残りすれば2つとも完成させる事が出来るだろうといった感じだったし、珍しく俺はやる気を出して自主的に居残るつもりでいたのだが。
先生に、「続きは来週にしなさい」と言われ、教室を出されてしまった。
彫刻の教室を出た後、図書館に行った。
そこで、「24」のDVDを観てから帰路についた。
帰り道、今まで一度も訪れた事が無かった地元のカフェに入った。
メニューを見ると、パフェばかりだった。
どうやら、ここはパフェがメインの店らしい。
しかも、値段が1000円とか1200円の品物ばかり。やたら高い。
入った以上は高くても注文しない訳にはいかないので、1200円のマロンパフェとコーヒーを頼んだ。
パフェを待っている途中で、またメッセの子からメールが着た。
「Cの兄ちゃんがさっき来てくれました。Cの兄ちゃんもまじ泣きです。俺も明日Cの所行きますよ。まじ緊張」と。
メッセの子と少し話して、パフェとコーヒーをたいらげた後、俺は店を後にした。
自宅に向かって歩いている途中、またメッセの子からメールが着た。
「Cの兄ちゃんが医者から聞いた話だとCのあの植物状態は疑惑の植物状態じゃないかって。そういう話が出てますm(_ _)mなんか死んだはずの脳細胞が再生したなんてこんな非常識な事はこんなの学会には発表できないみたいな事も言ってたらしくて。Cは目が覚めたあとに医者にまで『自殺を図ったお仕置きとして鬼神様に魂をしばらく持ってかれていた』って言ってるらしくてそれ強調してるんですって。医者から見たCは何か(鬼神様?)にかなり強い信仰心を持ってるらしくて。前例があるらしいんですけどそういう強い信仰心は時として強い自己暗示みたいな効果も起こすって。Cの場合あの植物状態がCの演技だった、とまでは言い難いけどCの信仰心からくる暗示が本当にCの脳みそが擬似的に植物状態になるような因子みたいのを作りあげたんじゃないかって可能性も考えられるって。実際今のCの脳みそは植物状態になるわけもない健常者のデータだって。どっちにしろ脳みそって人体の中で一番解明がなされていない臓器らしいです。だから医者いわく人間の脳みそは何をしだすかわからないよって。どっちにしろその医者個人の独断っていうか一人の考えですけど。どっちにしても『Cの脳細胞は萎縮から再生したわけない!』って医者の説明です。だから元々Cの脳は萎縮は起こしていなかったって医者がそんな考えにこじつけた」
俺は、「でも、脳が萎縮されてる写真も見たんでしょ?医者が上に説明しやすいように無理やりこじつけてるだけで」と言った。
メッセの子は、「Cの親が医者の説明を聞き間違えてたのかもしれません。俺も看護学校で病理習った時の記憶だと人の脳みそってこんなに早く写真でわかるほど短期間に萎縮するのかなって疑問に思ったし。だからその時の医者の説明が悪かったんじゃないかって。医者から説明を受ける患者やその家族の心理状態って普通じゃないです。家族は簡単に解釈間違えちゃう」と言う。
俺は、「何にしろC君に『鬼神様』とやらについて色々聞いてみなくちゃね」と言った。
メッセの子は、「俺も正直死んだ脳細胞が再生するなんてそんな事はありえないと思いますよ。神経細胞っていうのは生まれてからは減っていく一方で数は増えないんですよ。Cが言う『鬼神様に魂を持っていかれてた』なんて事も医者からしたら宗教だの信仰心とか言ってるけどさすがに事情を知ってる俺達からしたらゾっとしました」と言う。
鬼については、以前の日記でも沢山書いた。
メッセの子の弟には鬼が憑いていて、C君だけがそれを日常的に認識していた。
なんかB級漫画みたいな展開だけど、ここにきてその伏線が、みたいな感覚だ。もちろん、この日記には一切創作は含まれて居ない。
現在午後21時21分。
かなりはしょったけど、今日の出来事を書き綴るのに1時間以上かけてしまった。
俺が起きたのは、昨日の午後13時半頃だ。
今の時点で、俺は約32時間一睡もしていない事になる。
しんどいからもう眠る。考えるだけの気力も無い。


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