4日前にメッセの子が外泊許可をもらって、自宅に帰ってきた。 8月31日だ。 その日の夜中、俺にメッセで語りかけてくれていた。 俺は眠っていたので、翌朝気づいた。 9月1日に目が醒めて、メッセの子に返答した。 メッセの子を慕ってくれている中学2年の男の子をA君とする。 そして、同級生達に陵辱行為を受け続け、挙句に性器の皮を切断された同じく中学2年の男の子をB君とする。 自分自身もそういう綺麗なタイプの少年でありながら、自分と同じような少年に異常なまでに欲情し、メッセの子の元恋人であり、現在弟君の恋人である高校2年の年齢である男の子をC君とする。C君は、少し前俺の地元のダイエーまで後輩と一緒に歩いて放浪してきた男の子だ。 B君の同級生達に集団強姦されて、エイズにかかったと言われていた男の子でもある。病院でちゃんとした検査を受けたところ、実際はエイズにはかかっていなかったらしい。 そのC君と一緒に放浪してきた後輩の、中学2年の男の子をD君とする。 そして、C君と付き合っている高校2年の年齢の弟君と、俺が直接関わりを持っている大学1年の年齢のメッセの子。 全員が全員小柄で綺麗で可愛らしい男の子で、今は6人グループか。 最年長のメッセの子にいたっても、他人目から見たら12歳くらいにしか見えない容姿を持っており、そんな感じの男の子だけでグループを成している。 A君(中2の年齢) B君(中2の年齢) C君(高2の年齢) D君(中2の年齢) 弟君(高2の年齢) メッセの子(大1の年齢) 9月1日にメッセの子から聞いた話によると、C君がA君とB君を監禁し、陵辱行為を翌日の朝方頃まで繰り返した、との事だった。 ムチやスタンガンで二人を攻撃したり、二人にバイアグラを飲ませてお互いに無理やりセックスさせたり、言葉に出来ないほどの酷い行為を繰り返したと言う。 二人は泣いてC君に許しを請うたそうだが「明るくて優しいCはどこにも居ない!これが俺の本性だ!」と、漫画みたいな台詞を吐いて、さらに二人をいたぶったという。 メッセの子は「Cは本当に中身が最低です。でも見た目が可愛いから、やっぱりそういう奴らとは違う風に見てしまいます・・」と悩んでいる。 俺とメッセで会話をしている途中で、メッセの子にC君から電話が来た。 メッセの子は「今から出かけてきます。A君とB君の事でCと話をしてきます。また後で」と、席を立って出て行った。 メッセの子は、その日帰ってこなかった。 翌日、9月2日。 またメッセの子が現れて、俺にメッセで話しかけてきた。 「C、俺にも同じような事してきました。監禁されました。ムチとかスタンガンとか。エロい事だけじゃなく、そういう攻撃的な事までしてきて、もう完全におかしくなってます。話どころじゃありませんでした」との事だった。 C君の方が年下で体も小さいので、抵抗しようと思えば出来たはずなのだが、メッセの子はあえてC君の思いのままにされたのだそうだ。 メッセの子はメッセの子で、その行為を行う時に裸になるC君に萌えているという。だから、C君に流されるままになるのも、『相手の欲を満たさせてあげる』という名目を掲げながらも、そういう下心が強く含まれているからだと、自分でも認めていた。 C君はそういう男の子に対して、今まで散々通り魔的に陵辱したりで、欲の限りを尽くしている。だから、その先にある加虐的な事に対して興味を持ち始めているんじゃないか、と。 C君がB君の同級生に集団強姦を受けたのも、C君がたまたま通りすがりに見つけたB君に猥褻な行為を行って、B君が『この子を自分の身代わりにしよう』と同級生達の元に連れて行った事に端を発する。 9月2日でのメッセの子との話し合いで、俺はC君の兄に相談するように勧めてみた。その兄というのは、ある程度C君の性癖について知っているらしいので、このままだとC君が強姦魔だの殺人者だのになる事は明白なので、病院に入院させるなりなんなり処置を考えてもらおう、という事で。 そんな事をメッセの子と話し合っているうちに、またまたメッセの子にC君からの電話が来る。 「今から出てきます。また」との事で、メッセの子は席を立って出て行った。 その日も、メッセの子は帰ってこなかった。 メールを送っても返事が来ない。 9月3日。 夜中に、メッセの子から俺の携帯の方にメールが来た。 「ごめんなさい。今なにもかもがめちゃくちゃになってて」 俺がどういう事なのかを質問すると、 「Cが睡眠に使う薬を大量に飲んで昏睡状態です。弟は包丁で手首を切りました。弟は意識戻りました」 「C死ぬんだ。弟だって傷が動脈までいってて本気の自殺だったんだ」 何でそんな事になったのか質問しても、要領を得ない。 二人が自殺を図ったのはいつの事なのか質問すると、 「Cが昨日弟が今日早朝」 何でそういう事になったのかを再度しつこく聞いてみる。 昨日C君と会って何があったのか、弟はC君が薬を飲んだ事を知ってから手首を切ったのか、という事を。 「昨日弟がCのお腹殴ったんですよ。弟は帰ってからも自分自身がCを殴ってしまった事にすごいショック受けてて。それでその後にCの自殺行為を聞いて。一晩中俺と弟はCが運ばれた病院にいたんですけど早朝に弟がトイレが長いから気になって見たらトイレで弟が手を真っ赤にして倒れてて!まじで血の海になってました。弟家出る時から自殺考えてたみたいで家から包丁持ち込んでて。傷がまじ深くてひっぱったらそのままちぎれるんじゃないかってくらい(:_;)弟はCが自殺行為したの自分のせいだって自責してました・・・」 手首を切って死を試みるなら、手首を切り落とすほどの勢いで切らなければならない、という事を、俺は以前どこかで何度も耳にした事があった。 そんな恐ろしい事を、この男の子はやったんだ。 それを聞いて、涙が止まらなくなってきた。 こんな小さい子がそれほどまでの恐ろしい行為に及んだという事がショックだったのか、その子のC君に対する気持ちの強さに、自分の気持ちの弱さやら、楽な道を選んで気持ちを麻痺させてしまっている事やらもろもろが、とても恥ずかしく感じたからなのか。 何に起因するのか分からないけど、むしょうに泣けてしょうがなかった。 俺は、何で弟はC君を殴ったのか、昨日呼ばれたのはメッセの子一人じゃなかったのか、という事を質問する。 「弟が来たんです」とだけ返された。 その後「俺はどうすればいいんですか。神様助けてください」 あんな可愛い子達でさえそういう目に遭わされるこの最低な社会を憎み、神も仏も無い、みたいな気持ちを持ってるメッセの子が、こんな事を言ったのが、凄く衝撃的だった。 その後「俺だって悪い」と言ってきた。 状況を把握出来ないながらも、俺は安易に「悪くないよ」と言う。 すると「悪いんですよ。これ以上のことはさらに弟も追い込むことになる」と言う。 昨日何があったのかを質問するも、「気力あるときでいいですか。すみません」と返された。 俺は、メッセの子にくれぐれも思い詰めた行動に走らないように注意した。 メッセの子まで自殺したなら、意識を取り戻した弟や、これから意識を取り戻すかもしれないC君が責任を感じてどんな行動に走るか分からない事。 また、メッセの子を慕っているA君が後追い自殺をするという事を説明した。 A君はメッセの子を死ぬほど大事に思っているので、メッセの子は絶対に死ぬ訳に行かない身なんだ、と念を押す。 「はい・・・まじがんばります。実はA君に俺の心読まれてるかのように泣きながら俺に『思い詰めて○○君(メッセの子の名前)まで自分に酷い事しないでよ。○○君いなくなったら僕もついていくから』みたいに言ってきました(:_;)まじその時大泣きしました。年下の子なんて関係なしにA君にすがりついて泣いた。まじで頑張ります」と返答が着た。 入院している二人に加え、今はメッセの子を含めて他の4人も病院に集まっているのだと言う。 俺が、C君を慕っているD君の様子について聞いてみると、 「やばいです」と返ってきた。 「Cにもしもの事があったらD君がそれについていく可能性も高いと思う」と言われた。 メッセの子に、D君の動向にも気をつけておくようにと言っておいた。 メールでのやり取りが一段落ついた感じで、自然にメールでのやり取りは途絶えた。 やり取りしている間、終始涙が止まらなかった。 どうせ、俺の場合はそれも一時的な感傷に過ぎないんだろうけどな。 こんな風に泣けたのは、一体どれくらいぶりだろう。 メッセの子が割腹自殺を図った時はどうだったっけ、みたいな事を考えていた。 いつの間にか、俺は眠ってしまってた。 これが、昨日までの出来事だ。
俺は道を歩いている。 16歳くらいになっていた。 そこに、同じ歳くらいの不良が一人現れ、俺にナイフを向けてくる。 カツ上げらしい。そういえば、俺はよく絡まれてたな。 俺はいつも飛び出しナイフとバタフライを携帯していたので、ポケットの中からバタフライの方を抜いてそいつの首に突きつける。 そいつが動けなくなったので、俺はそいつの握っているナイフを引ったくり「これくれよ」とそれを奪った。 そいつが持っていたのは折りたたみ式のナイフで、俺はそれが気に入った。 コレクションが一つ増えた。 俺はしばらくブラブラしていた。 公園に差し掛かったところで、不良達が溜まっている。 その中に、俺がさっきナイフを奪った奴が混じってた。 俺は逃げる。 そいつは追いかけてくる。 俺は捕まり、そいつにさっきのナイフを返す。 そいつの仲間と思われる他の奴らは、俺の知っている奴らでもあった。 そいつらは、俺を見てニヤニヤ笑ってる。 別の場面。 俺は何故かヤクザ達の中に居た。 どうやら、そのヤクザ達は俺の親戚とか知り合いだという設定らしい。 オッサンばかりだ。 知り合いだという設定ながらも、俺は緊張感を拭えない。 常にビクビクしているような状態だった。 ヤクザが、そこに拉致してきたどこかの女を連れてくる。 ヤクザ達が、その女を集団レイプ。 俺は、それを眺めてた。 こいつらを社会のゴミだと感じながらも、やっぱり恐怖には逆らえないのか、なんて事を感じてた。 場面が変わって、俺はヤクザ達と駐車場みたいな場所に居た。 そこで、俺は同級生に出会う。 現実に、この前レストランで出会った中学時代の同級生だ。 ヤクザ達から少し離れ、俺はそいつと話し込む。 そいつが、「この前何で話しかけてこおへんかったん?」みたいな事を言ってくる(現実にレストランで会った時の事を言ってるらしい)。 俺は『無茶言うな』と思うが、しかし俺はそれを口に出さない。 そいつが、俺の中学時代の他の同級生の話題を出す。 「××って女居たやろ?あいつ、あいつら(ヤクザ達)にレイプされて殺されたらしいで」 ××というのは、中学時代やたらと俺に話しかけてきた女なので、俺もよく覚えてる。 同級生はさらに続ける。 「正義感って言うんか、何でも子供達を助けるためにあいつらに逆らったんやて。それで拉致されてレイプされて殺されたらしい」 それを聞いて、俺は『そんなもんなのか』と感じた。 人間って、そんなあっけない事で死ぬものなんだ、と。 俺はヤクザに逆らえなかった。その逆らえなかった奴らによって、自分の知り合いだろうとあっけなく殺される事は必然なのか、とか。 また場面が変わった。 俺が引っ越す前に住んでいたマンション、のすぐ側にある酒屋。 その酒屋の主人と話し込んでた。 その店では駄菓子なども売られていて、そこの主人は以前は俺の顔見知りだったのだ。 俺は子供の頃に集めたガチャガチャのゴム人形を、その主人に見せていた。 主人は「これはレアやで。今やったらめっちゃ高く売れるんちゃう?」みたいな事を言っていた。 そんな感じの夢を見た。 今日は午前9時過ぎに目が醒めた。 携帯を見てみると、メッセの子からメールが3通届いてた。 昨日の夜中、俺が眠っている時に着ていたらしい。 「Cが急変してSATが70%以下に下がった。チアノーゼも起こしてる。今さっき02が7リットルに上げられた。もう終わりだ」 「死んじゃうんだ」 「もう死ぬなんて誰が考えましたか。それも自殺ですか」 俺はメッセの子に「C君は?」と返事を返した。 現在午後12時01分。 メールを送って3時間近く経つのに、未だに返事は返ってこない。 この前、B君が所属する小さい男の子だけの会員制グループで、2代目隊長の男の子が交通事故で死亡している、という話を聞いた。 タイプの男の子でさえ死ぬだなんて、俺はそんな話は今まで聞いた事が無かった。 メッセの子も、「そういう男の子が死ぬだなんて信じられない」と言っていた。 俺はメッセの子に「一度こういう話を聞いてしまった以上は、これからもそういう話を耳にする事になるかもしれない」と言った。 本当に、言ったそばから、だ。 まだ、C君が死んでしまったのかどうかは、俺には分からないけれど。
C君はまだ生きているようだ。 昨日から何度も何度も急変を繰り返し、その度に医者やら看護士がドタバタと移動を繰り返していて、メッセの子は「こんな光景もう見たくない」と言っている。 また、C君の兄に今までの事を全て打ち明けたそうだ。 C君は昔からある特定の男の子を好きになる傾向があり、兄も両親もC君の性癖を知っているそうだ。 最後に、C君がレイプされた事も打ち明けたらしい。 兄は凄くショックを受けて動揺していた、と。 「親兄弟になんか誰にも言えなかっただろうね」と、ため息を何度も吐いたり。 メッセの子は「俺が思うに、多分Cの兄も同じような目に遭わされた事があるんだと思います」と言っている。 C君の兄は21.2歳にして、未だに中学生くらいにしか見えない容姿をしているそうだ。 やっぱり、そういう子はそういう目に遭わされるのか、と改めて痛感する。 夕方になり、歯医者に言った。 奥歯の治療は先週終わり、今日は前歯と八重歯に出来ている虫歯を治療した。 虫歯を削ってそこを埋めてもらうのだが、削る時に結構沁みるような痛みが走った。 虫歯の治療は銀色の物を詰めるようなイメージがあったのだが、俺の虫歯を埋めたのは、殆ど歯と変わらないような白い物体だった。 治療は終わり、次から歯医者に行かなくてよくなった。
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