I.W.O.活動日誌

2009年07月05日(日) 「べんべこ太郎」覚え書き

この曲を知った時に読んだサイトを再び読もうと思ったら、
もうアクセスできなくなっていた。
あそこに書いてあった物語をもとにイメージを膨らませていたのだが、
しょうがないから、いろいろ検索してみると、
定本がない話らしくて、ちょっとずつ表現が違っている。


とりあえず、次の話にしたがって、楽譜を照合してみる。


****************************
村には昔から三年に一度、
若い娘を妙見神社に人身御供に出す慣わしがあった。
そうしないと田や畑が荒らされて凶作になったり、
悪い病がはやると言い伝えられていた。 (冒頭〜Bの途中)


ある時、旅の六部(修行者)が村にやって来て、
庄屋の家に泊めてもらった。
ところが、家の中がシーンとしずまりかえり、 (Bの後半)
シクシクと泣き声も聞こえてくる。

六部がわけを聞くと、庄屋の娘がその年の人身御供にあたっているという。
六部は、「神様が若い娘をとるのはおかしい」と思い、(C〜D)
 (Dのメロディーは、どちらかというと、
  「わしにまかせなされ」とでも言ってるように聞こえる(笑)

神社へ探りに行った。 (D〜F)

天井裏に潜んでいると、真夜中になって奥の院からミシリミシリと
音がして生臭い風が吹いてきたと思うと、たくさんの黒い怪物が出てきた。それは森に棲む古狸だった。
古狸はいっせいに、腹ヅツミを叩き始めた。
やがて、狸の頭らしいのが大きな声で歌い始めた。
「ぽんぽこぽん 信濃の国のべんべこ太郎に 
 あのごど、このごど、聞かせるな」  (G〜H)


六部は次の朝さっそく、べんべこ太郎を捜しに信濃の国へ旅立った。
信濃へ行くと、べんべこ太郎が犬だということがわかった。
六部はべんべこ太郎を連れて村に戻ると、  (I)

人身御供を差し出す夜、娘のかわりにべんべこ太郎を神社の境内に放した。激しい戦いの音、うなり声や叫び声が響き、
やがて一時間ほどもするとなにも聞こえなくなった。(J〜N)

夜が明けて村人と六部が神社に行ってみると、
あちこちに狸の死骸が転がり、
傷だらけのべんべこ太郎が倒れて息絶えていた。
村人たちは村を救ってくれたべんべこ太郎に感謝し、
神社の境内に墓を建てて葬った。  (O〜最後)


 < 過去  INDEX  未来 >


I.W.O. 監督 [MAIL] [HOMEPAGE]