出番は4時過ぎだし、集合は3時ごろでよかったとはいえ、 私自身はこの日、学校関係の吹奏楽祭の日でもあり、早朝から楽器運び、 昼休みは約1時間の混成バンドのステージ練習、 そのまま午後1番の約30分間の本番を振った。 音楽祭の演奏よりもこっちの方がうんとハードである。 何しろ、こちらのメインは、リードの「オセロ」全曲である。 しかも、演奏者は13校から集まった希望者で、 6回の練習しかしてなくて、しかも、前回の練習は明日の指揮者がやったのである。 こういう状況で指揮台に立って振っていると、ホントに引っ張ってるという感じがする。 油断すれば一挙に破綻してしまいそうなのを、ぐっと信頼して手綱をたぐってる感じだ。 これはこれでなかなかの緊張感を伴った楽しい仕事である。
でも、「オセロ」自体はどうしても消化不良なので(しょうがないことだ)、 ぜひ、再来年の(今めざしている定演の次の)定演で取り上げたいものである。 10年ほど前に、第3楽章までを定演でやっているが、 今回の混声バンドの活動のおかげで、またいろいろいいところを発見したからである。 そんなことを妻に話したら、それはいいけど、今年の曲もまだ決まってないよ、 と言われてしまった。たはは、、、 明日の指揮者の箕輪響が、「ロード・オブ・ザ・リング」の楽譜を持ってきてくれるはずだが。。。
さて、帰りの楽器の片づけや運搬を他校の先生にお願いするので、 その手筈を整えてから、岩倉の会場に車を走らせる。 もうすでに脚腰が痛くてたまらないけれども、ま、何とかなるだろう。
さて、「利家とまつ」はなかなかの緊張ものである。 何年か前から、こういう行事では本番前に少しも合わせる時間を持たずに、 本番1本勝負にしているけれども、テンポが心配なので、 練習室に入って、3回ほど最初の方をくり返し練習してもらった。 もちろん、配置にはこだわらない、今適当にいるその場所のままでである。
この「利まつ」に、まだ最後の音が鳴っている最中から拍手が来たのには驚いた。 これはたぶん神妙に聞いてもらうことになるだろうから、 次の「ど宴会」に入った瞬間の格差こそが狙い目だったからである。 「宴会」の時に客席に手拍子を促そうかどうか迷って、 次の「ど演歌」までそれを引きずってほしくないな、と、催促は断念したのだが、 自然と一部で手拍子が始まったようだ。それでいいのだ。 後で聞くと、演歌を歌っていた人もあったようだ。
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