本屋の片隅日記

    本屋の片隅日記は本屋の片隅にひっそりと生息している書店員アッキーの日記です。
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    2011年05月02日(月) シマコのこと

    昨日夕方お見舞いに行くと、寝たまま立ち上がれずにいた。
    その時はまだ目もしっかりしてたように思う。
    そして夜、電話がかかってきて「もしかしたら今晩持たないかも」と。
    慌てて迎えにいくとぐったりしたシマコ。
    診察台の上でも立ち上がれずよろけるし、
    じっと寝たままだった。
    でも、まだ目もしっかり開いてるしそんな状態なのは嘘だと思った。
    きっと明日には数値も下がって、下がらなくても、
    悪いなりに生きてるんだと思った。

    でも今朝、旅立ちました。

    苦しまずに逝けたかな。
    お金が無いなんて言ってたから、すぐ逝っちゃったのかな。
    もうあのもふもふした体を抱っこ出来ないんだなとか、
    いろいろ考えて泣いてしまいます。
    可愛い!って携帯で写真をばしばし撮る事も出来ないんだなとか、
    なんでもうちょっと早く病院へ行かなかったのかなとか、
    押し寄せる後悔の嵐です。

    2001年の夏に拾ったシマコ。
    (ちなみに漢字では縞子。シマシマな子だからそのまんま。)


    すごくいい猫でした。
    自分専用の餌以外は興味を抱かず、人間のものを横取りして食べる事もなく、
    机にもあがらず、風呂も嫌がらず、
    引っ掻きも噛み付きもせず、爪とぎもあちこちでせず障子襖も無事だったし。
    猫らしくないとこもいっぱいあったけどホントにいい猫でした。

    いろいろ思い出しては泣き・・・の繰り返しです。
    朝に比べたら落ち着いたけど、でも、ふとした時に思い出して泣いてしまう。
    ちりちり鈴を鳴らして足元にすりすりっと寄ってきそうな気がする。
    どこにも居ないのに。
    寝てたら腹の上にドスっと乗ってきそうだし、
    ちょんちょんって布団捲れって顔をつついて来そうな気がする。
    もうどこにも居ないのに。

    極めつけにさっき、へぇ、映画化かーと思って原作サイトを見て、
    キミとボクのアニメ見ちゃって大号泣。

    10年目の春、旅立ってしまった。
    ねぇ、シマコ。
    私が飼い主で良かったかなぁ。
    携帯の待ち受けがシマコで見る度に今は悲しい。
    携帯の中のたくさんの写真だとか、ビールを飲む動画だとか、
    思い出はいっぱいあるけれど、
    シマコだけがここに居ない寂しさ。

    痛かったり苦しかったりするのはもう無くなったね。
    ゆっくりお休み。
    シマコの最後の写真。写ってる手は母のもの



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