初めて、面識のない後輩からOG訪問を受けた。初めて会う後輩。でも、彼の口から出る名前は、よく知っている。懐かしさに油断していたら、ふと呼び戻される記憶。あの日の映像が、また鮮明に浮かび上がる。うなだれる背中、噛み締めた唇。泣くことさえできなくて、思考回路が止まったまま、呆然としてなんとなく撤収作業をしてた。10年経ってもまだ忘れられない。最後のシーズンが終わってしまったあの日。