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2004年01月03日(土) : 社会的ひきこもり
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副題「終わらない思春期」
斉藤環 著
PHP新書065
1998/12/04第1版発行

「ひきこもり」については私の周囲にも厳しい意見や同情的な意見など様々な論がある。
そう診断されている友人がいるが、親しい友人とは会話するし出かけもするので判断できなかったところ、「人が怖い」という恐怖感により職に付くことが出来ない友人はこの書によるとやはり「ひきこもり」のようだ。
著者は「ひきこもり」の第一人者と言われる精神科医だが、分析ではなく嗜癖問題などで扱われるシステム理論から「ひきこもり」に当たっているところに柔軟性を感じられる。

分析や心理学・脳解剖もいいけれど、自己満足な分類・技能のための解釈提供で終わるのでなく、学と付く以上は一般書といえどもこの本程度は解説して欲しいね。



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