ゆうじの日記

2006年04月25日(火) 『クラッシュ』

僕(たち)は自分の人生だけでなく、何か作品に接するときにでさえも一方向からの視点で人を見てしまいがち。

それに改めて気づかせてくれた映画が『クラッシュ』という作品。ロサンゼルスを舞台にした群像劇なんだけど人が好きな人にとてもお勧めな良作。様々な人種が混ざり合う街で、時にぶつかり合い、憎みあい、そして愛し合う。人種差別というよりは人間そのものをテーマにしていると思う。
例えば登場人物の一人は人種差別主義の警察官で映画の前半では観ているこっちまで胸くそ悪くなるような差別をするのね。でもしばらく映画が進むと、その人間が命がけで人を助けようとするの。そしてその警察官のパートナーは、差別主義な部分を見てコンビを解消するんだけど映画が進むとそのパートナーのほうも心のどこかに差別を持っていたという場面が出てきたりして人間って単純じゃないなぁって感じた。『マグノリア』とか好きな人にもお勧めー。

昨日、仕事してたらおじさんに「入場料も写真も高い」と言われた。確かに1000円の入場料も写真も高い(個人的にはギリギリでも3桁だったらお客さんの受け取り方も違ってくると思うのだけど)と働いている自分でも思っているんだけど、初めて入った直後だというそのおじさんがいきなり「高い」言うのはちょっと違うんじゃないかなぁと思った。ひととおり回ってからの感想なら素直に聞くことが出来るけどさ。
お花がいっぱいでよかったわぁって喜んでくれてるご夫婦さんとか、いい記念になるって嬉しがってくれるおばあちゃんたちもいるってわかっているんだけど、その逆のことを言われるとすぐにへこたれてしまう自分。やれやれ。


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ゆうじ