『乱』と『アビス』を観た。両方とも3時間近くの大作。いやぁ、映画を観たなぁって感じ。
『乱』は、シェイクスピアのリア王の設定を戦国時代に持ってきたもので、一人の大名が身内争いで自滅するまでを描いた悲劇。 過酷な戦国時代を生き抜き、一国の主となった一文字秀虎。彼も70歳を向かえ、地位を3人の息子たちに譲り後世をのんびり生きたいと願うが息子たちの反逆と身内争いに巻き込まれ、やがては気が狂ってしまう。 『7人の侍』でも合戦シーンすげー!と思ったけど、この映画も大迫力です。特に攻撃にあい、城が炎上するシーンは凄まじい。秀虎がその炎上しつつある城から出てくる有名なシーンがあるけど、思わずぞくっとした。ラストシーンも観る者をひきはなさない緊迫感。高まったテンションを維持したまま終わらせるとはなんと見事。
『アビス』を観るのは小学生の時以来。覚えているシーンもワンシーンだけ。「おもしろかった」という記憶はずっとあったんだけど、二十歳でもう一度観て、やっぱりこの映画はすごかったと思った。この間会った友達とも「アビスはおもしろかったよなー」なんて話してたんだよね。 沈没したアメリカの潜水艦を救助するために、民間の深海作業会社が協力を求められる。特殊部隊の人間が基地(作業艇でひっぱることにより海中を移動可能)に乗り込んできて、さぁ救助開始なんだけど特殊部隊の人間はキナ臭いは、トラブルは続出するわでもう大変。そして、海底で出会った「何か」の正体は・・・? ジェームズ・キャメロン監督作品の中では失敗作って言われてるみたいだけどそんなことないと思う。特に冒険ものが好きな人たちにはたまらんのじゃないかな。映画界の法則に「潜水艦映画にハズレなし」というのがあるけど、これも一種の潜水艦映画。そしてやっぱりハズレではない。同じ監督の『タイタニック』よりよっぽどおもしろいよ。主人公役のエド・ハリス格好いいなぁ。
以下は『アビス』と『2001年宇宙の旅』のネタばれ
『2001年宇宙の旅』とコンセプトがかなり似てるかも。宇宙と深海、準備もなしに一歩外に出たら死が待っている世界。 以下は『アビス』と『2001年宇宙の旅』のネタばれになるんだけど『アビス』では、深い深い海のそこで主人公は不思議な温かさを感じた。それは主人公の言葉や表情などからもうかがえる。今まで人類が到達したことのない深さ、そして周囲は水。エイリアン(?)の宇宙船で、主人公は酸素がある空間に運ばれ思い切り呼吸をするが、これは羊水から出てきた赤ん坊を表現しているようにも見える。地上から海底へ、そして水に包まれて進んでいった先で再び酸素に出会い呼吸をする。これはまさしく出産ではないだろうか? そして『2001年宇宙の旅』のラストシーンは、母胎に帰っていくメタファーとして話される。こちらの主人公はラストシーンで、通称スター・チャイルドとなって地球を見下ろして(?)いる。
深海、あるいは宇宙空間を進む→泳ぐ精子
海底、あるいは木星(スターゲイト)→子宮
酸素を思う存分に吸う『アビス』の主人公、そしてスター・チャイルド→出産された赤ん坊
というふうに考えることができる。でも、考えたことをあんまり上手く書けなかったや、残念・・・。
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