| 2004年08月26日(木) |
『おばあちゃんの家』と『きょうのできごと』 |
『おばあちゃんの家』を観た。 ソウルに住んでいた孫が田舎のおばあちゃんの家に預けられるところから物語は始まります。最初は生活環境のあまりの違いにワガママ言い放題、生意気な態度をとる孫。読み書きも出来ず、口も利けないおばあちゃんを始めはバカにしていますがやがて、その愛情を感じていくうちにだんだんと心を開いていきます。
そんなシンプルなストーリーだからこそ、素直に心へ届いてくれました。始まって5分で軽く涙。今の日本じゃなかなかこういう映画は見あたらない気がします。小津安二郎の作品と同じ匂いがするんだけどなぁ。
ローラーブレードで家の中を走り回っても、電池を手に入れるためにくしを盗んでも、ケンタッキーが食べたいとワガママを言ってもおばあちゃんは怒らずに、ただ孫を喜ばせようとする。街に野菜を売りに行っても孫が食事をとっているのをただ眺めている。
口が利けないために身振り手振りで孫に聞く。
「何か食べたいものはないかい?」
「チョコパイ」
落ちていたチョコパイの袋を拾って買いに行く。
そういう場面場面で、いとこのおばあちゃんを思い出して余計に涙。
この映画のおばあちゃんは完全に素人さんだそうで、映画を観たこともなかったのだとか。この方がまたいい顔してるんです。
観終わった後にすごく大事な気持ちになれた。それは一晩眠ったら無くなってしまうものなのかもしれんけど、その時に感じたことがすごい大事だと思うし、映画観ることの意味ってあの気持ちを感じることにもあるんじゃないかな。 いやー、映画って本当に素晴らしいですね。心からそう思う。絶対オススメです。ずいぶん前から存在は知っていたのにどうしてもっと早く観なかったんだろう。
人に対する好きって気持ち、芸術での感動、もっともっといっぱい感じてそれを大事にしなくっちゃ。
あと『きょうのできごと』を観た。これも期待が大きすぎたのかな。まぁこんなもんかって感じでした。原作の小説がかなり好きで、更に田中麗奈や伊藤歩が出てるのでずいぶん前から楽しみにしてたのだけれど。
役者の関西弁が違和感ありまくり。 付け足しされた、浜にうちあげられたくじらやビルとビルの間に挟まれた男のエピソードも別にいらんかった気が。ただ、くじらのエピソードがあったおかげで最後の場面は気持ちよかったなぁ。
大学院への進学と京都への引っ越しが決まった男の家に友達が大勢集まり、記念の飲み会をする。 やがてある人はお風呂場で髪を切ったり、ある人はアイスを食べたり、ゲームをしたり、TVで浜に打ち上げられたくじらを見たり。友達の中には集まる前に彼女と動物園でケンカをしてしまった男もいる。 登場人物のセリフで「俺がしらん場所で色々なことが起こってるんやなぁ」というようなものがあった。この映画はまさしくそれを表現しているんだと思う。
ドライブのシーンで、友達の車に乗って出かけた時のことを思い出した。行き先はたいてい近くのカフェとかなんだけど、自分にとってあの時間はすごく大事なもの。そんなことを思っていたら夜に友達から電話がかかってきて3人でカフェに行った。偶然。
大勢で乗っていても一人で乗っていても車の中って独特な雰囲気があると思う。今朝、妹を高校まで送ったあとに家の前でしばらくエンジン切ってジッとしてた。考え事をするのにちょうどいいです。狭い車なんかは特に自分の世界に浸れるのかもしれん。
運転が終わってドアを閉めた途端にまた乗りたくなるのはどうしてだろう、目的が終わって真っ直ぐ帰るのがもったいないといつも思うのはどうしてだろう。 ロードスター中毒、ロド中。太郎中毒、タロ中。この病気はガソリンの消費が増えてしまいます。
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