under one umbrella

2013年08月29日(木) お幸せに。



時々彼を思い出す。
たいてい、いい話ではない。
でも、笑い話だ。



結局、今の私のなかの彼は。
あの頃の彼が私にしたように、
寂しいときに使える便利な思い出だ。

あの頃の私より、
私はわたしを知っていて、
寂しいとき、すらなくなった。

私には、わたしが居るからだ。


そうなって初めて。
今の彼が、幸せでありますように、と、
心から思えた。


昔みたいに、
私の悲しみのうえに願っているのじゃなかった。



彼が幸せでなければ私も幸せではないから、
というか、私が報われないから、

ではなく、

私は十分幸せだから、
あなたもそうであったら嬉しい、程度の。





彼が歩んで居るであろう未来を想像するとき。

彼女と結婚したのかな?してないのかな?
どっちにしろ、
彼らは幸せそうじゃないよね、
という、
意地悪な気持ちがあった。

この時点で、
幸せになってほしいとかは偽善的なものだし、
私と一緒じゃないなら幸せになってほしくない、が本音だった。



でも今、
私は幸せなので、
彼とは関係ないところにいる。


そこからしか幸せを願えないなんて、
弱い人間なのかもしれない。
どうでもいい人間の幸せしか願えない。

どうでもよくない人間なら、私が幸せにしたい。
幸せを与え合いたい。


きっとそれでいいんだ、と思う。
どうでもいい人間の世話まで出来るほど、
人間てデキてはないと思う。
世話が出来るなら、どうでもよくないってことだ。




そうだな、そういう意味では、
今は会えるかもしれないな。
連絡のとりようもないから、ないだろうけど。






お幸せに。
今迄、ありがとう。




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