今日は出先に直行。栃木方面に営業だった。初めて通勤新幹線というものに乗りましたよ。いやあ、おもしろい。二つの新幹線がつながってるのね。なんだか妙な風景だったけど、これでスピードとか安全性には問題ないのかな。

という話はともかく。
今日の目的地は那須方面。那須塩原で降りたはいいけど、そこからの電車は、あまり本数がないのだった。仕方なく、鈍行電車とタクシーを駆使して用務先を回ってみたり。我々の商売相手は都会の真ん中にも山の真ん中にもいるわけで、後者に当たると、いきおいタクシー移動が増えてしまうのだった。もちろん交通費は支給されるけど、とりあえず立て替えておかなきゃいけない。おかげさまで、万札が飛びまくり。あああ、とりあえず苦しい……。

そんなわけでタクシー飛ばしてもらってる途中、田園風景にさしかかった。田植えが終わって若緑に輝く田圃の中、ところどころに、もう金色に実って穂先が垂れている田面がいくつかある。稲にしては早すぎるし、第一穂のかたちが違う。しばらく眺めているうちに我慢しきれなくなって、あれは何の穂だと運ちゃんに聞いてみた。
「＠＊＠＊（もごもご）」
「え？」
「＠＊＠＊（もごもご）」
「えええ？」
ごめんなさい、不意打ちの栃木弁（？）でとっさに聞き取れませんでした……が、三度目にやっと聞き取れたのは、
「ビール。ビール麦だ。麦だな」
「ビール！」
予期せぬ答えだった。へええ、と単純に珍しがってたら、運ちゃんは結構まじめな様子で、減反で田圃がつぶされて、でも遊ばせておくこともできなくて、半ば仕方なく作り始めたのだと言った。むー。政府の政策に翻弄される稲作農家の一端をかいま見てしまった。
でも、どうやらその辺りは水もいいらしく、ビール工場もあって、できたてビールがおいしいとか。近くの温泉地では昼間からぐびっと飲むのがオツらしい。今度、休みの時にでも行ってみたいもんだ。
着いた先では、駅前商店街で群れ飛ぶツバメを見てしまった。本州じゃ珍しくもないのかもしれないが、道民北条は町なかでツバメが群れ飛ぶ姿を初めて見たよ。つか、ツバメ自体が見るの初めてかも。
駅で３０分に一本の乗り継ぎ電車を待つ間、ホトトギスの鳴き声もくっきり聞こえたし。
なんか、こういう風景っていいなと思ったことだった。やっぱり基本的に田舎が好きかも私。

で、帰りの宇都宮駅で餃子まんじゅうを買う北条。一応おみやげってことで。
（でも明日も宇都宮だちくしょう）