ぼんのう
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| 2005年04月27日(水) |
ちょっと遅いが、購入 |
漫画家吾妻ひでお氏の「失踪日記」をやっと購入。同氏・謎の十年間回想の本で、自らホームレスになったり、水道管工事の社員になったり、アル中の精神病院に入ったりしての出来事を、描き連ねた内容。 我輩として意外だったのは、全編漫画で描かれていたこと。よくいるでしょう?漫画家なのに、自分の回想録に関しては、小説を気取った感じで書くの。で、カット数点だけ入れて終了というの。 さすが、日本の萌え文化の教祖。こーゆーところに、漫画家としてのプライドがあったのかもしれない。あ、桜玉吉氏もそうだよな。
人気のある書籍らしく、なかなか本屋で見つけることができなかった。漫画売場にもなし、エッセイ売り場にもなし。そうしたら、レジ脇に売られていた。うーん、不覚。
パラパラーと読んでみたが、まあ要するに鬱病になり、アル中になり、全てから逃避したいという感情が爆発し、西武線に乗り、山奥へ逃げ、当初自殺しようとしたが、そのままホームレスになってしまったという…。
漫画家で鬱病になるのは珍しいことではない。漫画家に限らず、小説家や音楽家など、自らの責任で、何かを創作する仕事にある人は、鬱病になりやすいものだ。ゲーム開発の現場だってそう。実際、ウチでも…あ…ダメ?言っちゃ?失礼ー。ちょっと、不味い内容もあるので、省略するわい。
逆にゲームプロデューサは鬱病、少ないんだよな。以前、我輩は日記で、鬱病かなー?と思い、医者に診てもらったところ、
「鬱病患者は、率先して自分で医者にはきません!」
と笑われ、神経症と診断されたことがあるが。 ゲームプロデューサは、無責任極まりない職業だからかな。例を挙げれば、キリないな。
ああ、で、「失踪日記」を読む。大根やキャベツを畑から盗み食べ、捨てられた食用油を薬のようにして飲み、ゴミ箱を漁り…一番呆れたのが、そのような状況になっても、 煙草だけは離そうとしない点だな…。
喫煙は、空腹をごまかす作用があるから、まあ理に叶っているともいえるが…。
久々に読み応えのある回想漫画である。 ただ一言ある。 まず、今後とも永久に、絶対にないと思うが、太陽が西から昇るような状況になり、吾妻氏と仕事をすることになり、もし逃げ出そうとしたら、あらゆるルートを使い拘束し、
吾妻氏の両足の甲に鉄杭を打ち付けるな、我輩。
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