ぼんのう
DiaryINDEX|past|will
鼻が詰まる。いや、アレルギー性鼻炎であるのは小学生の頃からであるが、最近非常に酷い。花粉症なのかとも思えるが、それにしても鼻腔にセメントを詰められたような気分で、大変不愉快である。
時間を何とか作り、会社のすぐ近くの耳鼻科まで行ってくる。会社近く・・と言っても、耳鼻科は2つほどある。一つは武蔵野八幡のすぐ隣にある医院で、いつも患者で満員御礼の所。もう一つはボロマンションの2階にある謎の耳鼻科医院。患者が入っていく様子を一度も見た事がない。
で、我輩の悪い癖。 後者に行く。
中に入ると真っ暗。 …あれ? 外に出ると、「診療中」との看板があるな? でも真っ暗。 予想通りだが、患者は他にいない。 … 受付もいない。 三回くらい大声で呼び出すと、 志村けんのコントに出てきそうな、医療活動するよりもされたほうが良いのでは?…という医者登場。
「はい、患者さんかい?」 え…ええ、まあ… 「すみましぇんね。ウチ、貧乏だから受付とか看護婦、雇えないんですよ」
… 帰りたい… でも、帰れない。
ガラーンとした診察室に入る。 一応耳鼻科らしい機材が揃っている。 錆びているけどね。
「で?どうしましたか?」 鼻炎が酷くて、花粉症なのかわからないのですが、鼻詰まりがひどいんです。 「なるほどなるほど」 先生。 手元が震えているんですけど?
「じゃ、その前に検査しましょうかね?」 はあ…宜しくお願いします。・ 「鼻腔が曲がっているか検査しますね」 そう言いつつ、医者は細長い針金状の機器を取り出し、我輩の両方の鼻の穴の中にズボボボボボボ〜 「山本さん、お身体が大きいから、10センチくらい入れてみますかね?」 … … 死ぬわ! 「おや?8センチくらいですね。結構浅かったですね」 … … そう言う問題ではないと思うが! 我輩の両方の鼻の穴に、針金が突っ込まれている。 鼻詰まりを激しい為か、クシャミも感覚もない。 でも異常な異物感があり、口を開く事もできないし、頭も動かせない。 「どうですか?右のほうが歪んでいるのがわかりますか?」 … … 我輩に答えを求めているのか?
「まあ、鼻炎ですね。ナザールとか効かない?ああ、それなら別の点鼻薬を出しますので、それを試してくださいね。」 そういいつつ、医者は治療器具を取り出し、中の医薬品を やおらに薬瓶の中に注ぎいれた。 …ま…まさか… 薬品のつまった薬瓶。 「はい、特別に1200円でどうぞ。」
… 医薬分業の原則は? それ以前に、これ、薬事法違反なのでは? こりゃ、患者こないわな。
爺さんよ、悪い事は言わない。 吉祥寺の医療のため、引退してくれ。頼む。
|