ぼんのう
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JR中央線の中で、我輩からすれば非常に奇妙な光景があった。 新宿あたりでアベックが乗ってきた。 電車の中の席はほとんどが埋まっていた。 あ、いや、一人位座れる個所がある。 アベックが近づいていく。 男の方がさも当然のように、彼女を立たせて自分だけシートに座る。 女性の方も歩き疲れている感じであったが、それにしても 何?あの男は?
正直な話、あまり『男らしくあれ』という考えは好きではないが、最低限のルールというのがある…それは厳格なレデイーファースト、そして年長者、弱者優先の考えである。
あの男は、どんなモノを食って生きてきたのか、知りたくなってきたな。 しかし残念ながら、これがコスモポリタリズムを強硬なまでに拒む日本の姿であるのかもしれない…気の小さい連中が支配する構造が。
自らの弱さを、他人への暴力で隠そうとする連中。 自らの能力不足を隠す為に、年少者に暴言を吐いて、少しでも優位に立とうとする連中。 「席を譲らなかっただけで暴力や暴言は見られないけど?」…と言うなかれ。 相手の苦痛を少しでも気遣い、和らげようとしない行為もまた、暴力なんですぞ。
それにしても、怒りは出ない代りに、こういう連中の将来が心配になる、そんな午後の昼下がり…。
へんな日記にまたなってしもうた。
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