ぼんのう
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| 2002年07月27日(土) |
ニュルンベルグのマイスタージンガー |
二期会主催、楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を東京文化会館まで鑑賞に行く。15,000円のチケットは高かったけど、我輩の影響を与えまくったこの楽劇が演じられるのであれば、痛い出費ではない(と、強く心に言い聞かせてきた)。
この楽劇に関して、生で観るのはこれで2回目。一回目は高校時代、NHKホールで本場ドイツのオペラ楽団が演じて、人生に強烈な訓示を与えてくれ、それ以後ビデオやDVDがあれば全部買い、有名どころのCDも買い(やはりショルティ指揮の一番良かった)、翻訳がなくても大体の台詞も覚えてしまい、一部の歌に関しては空で歌えるくらいのフリークになってしまった。元々、ワーグナーはあまり好きではないのだが、この楽劇だけは特別な存在として、我輩の心の一部になっている。
暑さにもめげず、上野まで行き、鑑賞。 感想・・・
オープニングにまず驚いた。 有名な前奏曲(ちなみに「ザ・マエストロムジーク」シリーズのOPは全部「ニュルンベルグのマイスタージンガー」・・・すまん、趣味に走ってしまった)の後、教会のシーンが出てくるのだが、我輩の記憶において今までの演出では、市民が礼拝のためズラっと並んでいるのがイメージとしてある。 しかし、今回の劇、幕が上がると・・・
『あれ?誰も居ない?』
大きなキリストの聖像絵が舞台一杯に広がっている。 すると合唱が・・・
『ああ!聖像画の後ろから合唱が聞こえる!』
やがてライトが背後からあてられ、礼拝している市民達が観客に向かって祈っている構図。 つまり聖像画の後ろから、観客は見ているという演出だった。
やられた!
コスチュームは主流となっている19世紀的な解釈になっている。これはまあ、しょうがないかもしれないし、テーマがテーマだけにこの方が判りやすい。
そしてヨハネス祭の場面。 組合の人たちが会場に集まってくる・・・って、 観客席の扉から出てきたよ・・・ ライトが少し明るくなったから、まさかまさかとは思っていたけど・・・。 でも楽しい演出に変わりはない。パン職人組合の時に、観客にパン(プレッツェルを配っていたが、正直に告白しよう。貰った人に対し、 うらやましいと思った。 (我輩はあの大きくて、岩塩がまぶされているプレッツェルが好物なもんで。) ハレのコスチュームが真っ白だったが、一瞬
オ○ム
を連想してしまい、反省の意味を込めて腹に数発我輩自身パンチを入れた。
で、大団円。 この演出では、ベックメッサーは最後までいじめられていた。このキャラの取り扱いにおいて、演出家の懐を計ることができるのかもしれないと思った・・・ちがうか・・・。
ああ、良かった。 良い休日であった。 今度は絶対、本場ドイツで観てやる!!!
休日終了。 帰宅して、仕事に取り掛かる。 ふう・・・。 『それゆえ皆さん、ゲームを作るマイスター達を尊敬してください。』
・・・あれ?
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