ぼんのう
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フランスのシラク大統領暗殺未遂事件。 まるで「ジャッカルの日」のようだが、捕まえてみれば単なるチンピラだったらしい。所詮、アレは小説の中での出来事に過ぎない。
今週の「アエラ」で、一人になるのを極端に怖がる若者についての特集があった。読んでみて、学生時代の知人のことを思い出した。 熊本から上京し、同じクラスだったので知り合ったのであるが、こいつがまあ、何かっと言えば我輩に電話してきて、貴重な我輩の時間を無理矢理つぶしてきたとんでもないヤツであった。挙句に我輩の東京における情報や知識を、全部あたかも自分のものであるかのように盗むわで、まあようするに、利用されていた我輩がバカだったんだけどな。 んで、あまりにも毎回毎回しつっこく電話してくるもんだから、
「おめえ、一人でじっとしていられないのか?」
とイヤミを言ったら、
「お前が東京に家族と住んでいるから、この寂しさがわかんねえんだよ」
とやり返された。
卒業後、我輩は一人暮らしを始めたが、なんともなかったぞ? というか、他人に依存して、何が楽しいの? 依存して何が良いの? バカか?
人は経済社会の観点からすれば、一人では生きていけないが、精神的な活動からして、一人で生きていける人間は強いと我輩は思う。 戯曲「ウィリアムテル」での台詞にもある:
真に強気人間は、一人の時が一番強い。
生まれてくる時は一人。 死ぬ時もまた、一人。
泣き喚きながら死するのではなく、大声で
「んじゃ、いってくらあな」
と大声で笑いながら去りたいものである。
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