ぼんのう
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2002年07月13日(土) つくりすぎ

ゴーヤを貰ったのでいつものように料理した。
しかし今日は何故か丸ごと一本使ってしまい、ラーメンどんぶり一杯分のゴーヤチャンプルを作ってしまう。
全部食べたが、ゲップがゴーヤ臭くて煩悶する。
というか、ラーメンどんぶりを山盛りにするくらいの量を作るなら、近所に分けるべきであったと、反省しきり…。

コミケの原稿作成(今回は、数年前に行ったマカオの話で10ページ程)。ただ、机のある寝室にクーラーの冷気が入ってこないので、居間でテレビをバックサウンドに作業を進め、今日だけで漫画の下書き半分を仕上げる。もっとも、我輩の変則旅行記モノなので、凝った絵は無いに等しい。

そんな感じで黙々と描いていると、突然「科学忍者ガッチャマン」がテレビで流れる。面白いことに、我輩が住居している所にはTVKの他に、放送大学とかMXテレビが入ってきており、大変重宝している。特に放送大学の番組は、何もない時にチャンネルを回すと、大抵我輩が興味に抱いている講義が流れている。こないだなんか、公民権運動の歴史と現在についての講義が面白かった。

いやあ、それにしても「ガッチャマン」…原稿そっちのけで、最後まで観てしまった。MSNの方で、タツノコプロの歴史に関しての紹介があったけど、あれを読んでこのアニメを観ると、不思議な感動に包まれる。長い歴史を通して、多くの人たちの情熱と制作費に関する苦労を通して、今の日本アニメはできたんだな…そのアニメ市場が今、停滞しているらしいけど、ゲーム業界の端くれの我輩としては他人事ではない。本当にがんばって欲しい。「猫の恩返し」は絶対観ないけどな。(をいをい…)

原稿に再び取り掛かると、アニメ紹介番組が登場。ああ、これ、テレビ埼玉あたりで出ているヤツだ。我輩はどちらかといえば、群馬テレビの最後に流される「群馬県民の歌」の方が好きだが…いや、関係ないけど。
「ふたりエッチ」という人気漫画がアニメ化されるというのは知っていたし、18禁ではなく一般向けとしてというのも知っていたが、いやなインタビューだな…制作者らしき人が、

『今回この作品には、自分の私生活からの経験をギリギリまで出して…云々』


ぐええ…

すまん。
今朝食べたゴーヤが小腸から吐き出しそうになってしまった。
うう…。
しかし私生活云々ということは、この制作者、結婚しているとわけだな。
いや!失礼!
ほんとに失礼なヤツだな…


以前、CGのSチーフから訊かれたことがあった。

「山本さんは、結婚しないんですか?」


うーん…いい機会だから、我輩の考えを呈示してもいいかもしれない。

聖書において神がアダムを創り、イブをそのあばらから創り給うたならば、そこには深遠なる意味がある。

クルアーンでも、
「…アッラーはこう仰せられる。『人々よ、我らは一人の男と一人の女からお前達を創り、互いを知り合うために部族、民族となした…』…」
とある。

タルムードでは、結婚(ニスィン)は義務とされ、適齢期に結婚しない者は、民族において半人前として扱われる。

親鸞は仏教における戒律に挑戦し、結婚することを通して、浄土真宗という強烈な救済信仰を世に示した。


恋愛に関しては、我輩は33年間経験したことがない。
避けられていたのが事実であるが、逆に我輩自身も避けていたということもある。というのも、我輩は常にヘンな思考パターンを持っていることに原因がある。

たとえばカラオケに行き、皆で歌を楽しむであろうが、我輩は映し出される映像の方ばかりが気になる。
たとえば小説を手に取ると、内容を読まずに真っ先に後ろの奥付を見てしまう。
たとえば新しい漫画の連載がはじまると、まだ1回目なのに最終回がどうなるのかしか考えない。
たとえば女の子にプレゼントとかする際に、素敵なものはないかと皆が悩むはずが、我輩の場合、韓国製のエロアニメVCDを渡して、どんな反応を示すのかを実際に見てみたいと思う。
たとえば社会的に成功したいとみんなが思い、勉強しているのを尻目に、全く実用性のない学問や知識に多大な労力を費やし、身につける。

ああ、きりがない。


…一言で言えば、我輩は変人である。

社会的に全く役に立たない知識に溢れ、脳細胞を破壊するゲームを作る変人。その変人はみんなから避けられるであろう。まあ、当然だ。
だから恋愛もしないし、できない。
結婚もできないし、多分しない。


しかしこういう人間がいるということは、神様は何らかの意味があるから創造したのであろう。
その意味とは何か?
答えは我輩自身知っているが、教えない。
知りたければ、我輩のように生きて死ねばよい。
できないであろう?


ANDY 山本 |HomePage

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