ぼんのう
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「ロードオブザリング」を観た。 なんで今? と思われるかもしれないが、時間がどーしてもなかったことと、グローバルエンタテインメントな会社の印象がどーしてもこびりついていたので…いや、まあその。
我輩も高校のときに原作は読んだ。 原作を読んだ人間は必ず映画を腐す…ということを、ウッチャンが言っていたような気がするが、それはそもそも小説と映画が違う次元に立ってのメディアであるわけで、映画がオリジナルで小説に起こされると全く違うものになるのと同じだ。 一番いい例が、映画とゲーム。 ゲームの中に映画のような映像を入れれば感動するとは思うけど、映画をフルCGにしたからといって成功することはないし、また映画を作る人間がゲームを作れるか?…と言えば、間違いなく失敗するであろう。 そもそも発想とメディアとしてのベクトルが違うわけだから、映画の考えをゲームに持っていくと、まるでカルト教祖の説法みたいなゲームになってしまう。
さて、ここまでの文面で、どれくらいのゲーム会社や個人を攻撃したでしょうか?具体的社名と人名を述べなさい(簡単簡単)。
まあ、それはともかく…
「ロード…」を観ての感想は…苦労したろうな…あの長い小説を、よーもまー、ここまでギュウギュウにして詰めて、大変だったろうな…シナリオで地獄を見ただろうなあ…うんうん。
トールキンは子供の頃から妖精が見える能力があり、この「指輪物語」はトールキンいわく、『自分が書いたものではなく、妖精の言い伝えをそのまま聞いて記したにすぎない』と言っていたが、我輩もそう思う。というか、やはりそうとしか思えない。 これ以前に、欧州全体では様々な伝説や神話があったりしたが、ここまで体系的に(?)書かれた本もない…実際にあった(あるいはある)世界を記したものであると、そう信じずにはいられない。
それにしても、ゲームにおけるファンタジーものって、本当にここから全部出ているよなあ…もっとも、今ではすっかりグチャグチャだけどな。 ああ、我輩も妖精の声をもう一度聞きたい。
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