スカパーで先日観たんですが、リピート放送でまた映画「私家版」を観る。完全犯罪で復讐をはかる主人公はテレンス・スタンプ。「プリシラ」にも出ていた、黙ってるだけで怒ってるかのような強面のイギリスの名優。完璧なキャスティングとともにストーリー自体は静かに進むんですが、イギリスの風景やちょっと出てくるチュニジア、主人公の家のインテリアなど、全体を上品な空気に仕上げている細かいところが良かったのでまた観た。

同じような理由でもう一度観たいのがジョニー・デップが主演した「シークレット・ウィンドウ」。スティーヴン・キングが原作だったりもするがストーリー自体は別に、肝心のジョニー・デップのジャック・ニコルソンの影響を受け過ぎた(というかモノマネの域をこえない)表情に正直苛つくくらいでそこらへんは何だかなあという感じなんですが、この作品の見所は立ってるだけで気味が悪いジョン・タトゥーロと、主人公が過ごす山小屋のインテリアがとても感じが良いので、また観たい。

もう一つ、同じような理由でもう一度観たいのがジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・jrの「ゾディアック」。デヴィッド・フィンチャー監督作品。これもまあ、ストーリーはけっこう怖いんですが、そういうことよりも70年代のアメリカの風景そのものじゃないにしろそういう空気がすごく良くて2006年の映画に見えないような空気。

好きな映画、というのとは違うけど脚本とかキャスティングというのとは別のところで醸し出される空気というのは意外と重要だったりもします。何となくですが、この3本なんかは女の人には撮れない感じがします。重苦しさの匙加減とでもいうか。
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