| 2009年02月14日(土) |
チョコレイト・ディスコ |
「チョコがもらえない」 兵庫県 中学生 男性(14)
僕は生まれてこの方、バレンタインデーに母と祖母以外からチョコレートをもらったことがありません。小学生の弟まで、クラスの女子からもらうのに。 親は「あんたの方から『チョコちょうだい』と言って回るから、女子に引かれる」。それで、中学生になった去年は「チョコなんか関係ない」とクールに構えたのですが、1個ももらえませんでした。自分で言うのもなんですが、外見は悪くないし、成績もおもしろさもまあ普通。映画や本の話ができる女子の「友だち」もいます。でも、モテないのです。「この人」と思ってもらえないのです。何が足りないのでしょうか。
********************************* 「自分の魅力に気づき磨いて」 作家 あさのあつこ
異性にモテる。これはなかなかに深刻な問題ですよね。ここで、ちょっと考えてほしいのは、あなたがどういうモテ方をしたいかということです。 不特定多数の異性から広く浅くちやほやされたいのか、たった一人の誰かと本気の恋をしたいのか、ですね。わたしは後者をお勧めしますが。あなたは、「この人」だと、誰かを本気で思った経験はありますか。 お手紙を拝読した限りでは、あなたはなかなかにユーモアのセンスがあり、自己を冷静に分析できる聡明さがあり、文章力があります。実にとても魅力的な少年ではありませんか。ただ、こういう魅力は正直、地味です。中学生くらいだとぱっと目に付く分かりやすいもの、例えば容姿とかスポーツの才能とかにひかれ、あこがれることが多いのでしょう。あなた自身もそうではないですか。 人の奥にあるほんとうの魅力ってなかなか気がつきませんよね。だから、もう少し待ってみませんか。あと何年かすれば、あなたたちは人の魅力とはどういうものかに気がつきます。一緒にいたいのは美形のモテ男でもスポーツヒーローでもなく、地味で本物の魅力を持つ男なのだって(いつまでもモテ男を追っかけているような女性は願い下げでしょ)。今、あなたがやることは、自分の魅力に気がつくこと、信じ、磨くこと。そして、片思いでいい、恋をしてください。誰かを愛した男は本当に魅力的になるものです。
朝日新聞・悩みのレッスンより

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