夜からウィンブルドンのファイナル。何度かサスペンデッドになるたびに用事を済ませつつ、朝になっても試合が終わらないのでどうしたものかと思っていたんですが、もう途中からナダルが優勝するとこを見るまでは寝れないなと思ってちゃんと最後まで頑張って見た。史上最長試合にもなってもう本当に1ポイントごとにギリッギリの試合だったので、ナダルが勝ったときにコートに横になったナダルが泣いていたっぽかったのとか、その横たわるナダルの後ろに映ってたラインパーソンのおじさんが微笑みながら頷いて見てたのとか、ナダルのお父さんが手で顔を覆って泣いているのとかを見て、自分までもらい泣き。朝の5時にもらい泣き。テニスのために利き腕を変えたという星飛雄馬もビックリのナダルは22歳。ただ全仏全英両方で優勝したということだけじゃなく、あの凄まじい戦いを制したということの大きさがきっとこれからの人生にいつまでも消えない誇りとして残るのだろうなと思う。これだけのことが自分に成し得たという自信があったら大袈裟じゃなく何でもできると思う。それは負けたフェデラーもきっとそうで、今は悔しくて来年絶対リベンジとか思ってても、おじいちゃんになったときに暖炉の火を見つめながらブランデー片手に思い出すのは、きっと死闘と言われた今日のゲームなはず。

ナダルはゲーム中にお構いなしでズレたパンツを何度となくなおしていました。すぐ後ろにカメラがあるのを知らないはずはありませんし、私のようにファイナルだけは観るという人たちが世界中で生中継を観ていることもよーく知っているはずです。なのにパンツなおす。たびたびなおす。お母さんは息子のラファエルがケツに手を伸ばす度に気が気じゃなかっただろうと思います。その昔、私がテニス選手の中で今も1番大好きなアメリカのピート・サンプラスというウィンブルドンで7度も優勝し一時代を築いた偉大な選手が、プレー中に舌を出すという不思議なクセがあり、それはまあ体温調節とかじゃなくてリラックスのためだったと思いましたけど、紳士のスポーツにそれはいかがかとクレームをつけられたという前例もあったりしました。犬顔をこよなく愛する私は、犬顔のサンプラスのまさにそのクセが大好きだったんですけども。ナダルのお母さんはきっと気が気じゃない。そこで!どんな動きでもゼーッタイにズレないブリーフをアディダスと私で共同開発してテニス界に革命をもたらしたいと思います。ナダルに(むしろお母さんに)感謝されて、来年のファミリーボックスに私の席が用意されなくもなかったり。夢はふくらみます。
眠いのを我慢しながら出勤したら、もちろん試合終了まで観たというのは私だけでした。なんで途中で寝ちゃうのさ!という私と同僚とのやりとりを、柱の影から見ていたかのごとくなタイミングで「決勝戦観てた?今度語りましょうね。」と(仮)さんからメールが。イギリス人とチャットしながら観てたらしいですからね、(仮)さん。近々あの死闘について語る集会を開くことに。
どうでもいい話ですが、スピード社のレーザーレーサーのことを、スピードレーサーって間違えてる人が世の中には多かろうと思いますが、「スピードレーサー」はウォシャウスキー兄弟の新作映画のタイトルなのでそこはきちんと区別しないといけないです。
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