| 2007年12月19日(水) |
「パンズ・ラビリンス」 |
仕事後、恵比寿ガーデンシネマへ。最近知ったんですが、恵比寿も水曜の映画サービスデーを始めたみたいで、男女関係なく水曜は1000円です。「パンズ・ラビリンス」観る。夢に出てきそうなギャ!と思う場面がいっぱい。ファンタジーの定義ごと覆されそうなメキシコからの転校生、ギレルモ・デル・トロ。toolのビデオクリップや、ヤン・シュヴァンクマイエルみたいな、面白いんだけど友達にはなれない感じが。

これモロ、toolのビデオに出てきそう!動きとかもいちいち気持ち悪い。
自分の人生に直接関わりを持つ色々な出来事、人の死とか自由であることの意味の重みとか色んなことを、ずっとこっちから見てきた私に、向こうからの視点が存在することを教えられるような感覚が。映画を観ていて時々驚かされる、この「向こうからの視点」という新しい世界は、フランス人のものだったり、中国人のものだったり、韓国人のものだったり、そして今回のようにメキシコ人のものだったりして、文化や価値観の違いと簡単には言い切れない何かがそのつどあった。そういう違いを全部超えたところの誰もが抱えうる感情の深い部分の共通したところと、受け止め方の多様さとその違いの新鮮さ、多様であっていいのだというちょっとした喜びみたいなものをおびて、音や映像、言葉や表情に乗ってこちらに伝わり少しづつ自分の中に波紋を広げてゆく。
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