仕事後、六本木ヒルズの映画館。レディースデーで「バベル」。カンヌやオスカーで話題にもなったし、前作の「21g」が私はいいと思ったりもしたので期待していたけど、なんとも言えない感じが。4点同時進行の話は前作よりも分かりやすい進み方をするも、やっぱりか、って感じに日本に話が移る度に、どうしようもない違和感が拭えない。菊地凛子の場合セリフがない分良かったんだけど、役所広司も他の役者も無表情で抑揚のない調子で機械が翻訳したようなセリフを話してて、空気感や間合いが正直怖い。人と人の会話が常にぎこちなく、噛み合わない。イニャリトゥ監督の日本人のイメージがこうなのか?メキシコの場面になると、途端に出てくる人たちが生き生きしてくるのでなおさら不自然さが浮き立つ。様々なシチュエーションで分かり合えない人たちが描かれていく作品の中で、皮肉なことにメキシコ人である監督もまた日本人の役者たちと分かり合えていないことを感じずにいられない。たぶん日本人の自分が観るからこんな風に感じるのだと思う。外国人から見える日本という視点でいうなら、ヨーロッパの人やアメリカ人が見ればなんてことないんだと思う。もし、日本のパートがロンドンとかフランスとかで撮影されたものだったりしたら、きっと私も何の違和感もなく素晴らしい作品だと思ったかもしれない。

レディースデーだったけど、ネットで簡単にチケットが予約できた。初めてネットでチケット予約したけどとても便利。
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