tdd diary

2007年01月08日(月) 9 lives

天気も良かったのでお昼過ぎに家を出て、目黒シネマへ。「薬指の標本」ってフランス映画と、インディペンデントスピリットアワードでチラっと見て気になってた「9 lives」(邦題「美しい人」)っていうアメリカ映画の2本立て。

「薬指の標本」は小川洋子の小説をフランス人が映画化したもので、原作読んでないから比べられないけど、たぶん原作の3割増しくらいでエロい感じになっていたような。状況とか出てくる人たちがいちいち思わせぶりにミステリアスで、そういう設定に説明的なエッセンスを入れたがらないフランス人のセンスに毎度のことながら多少イライラさせられてしまうんですけど、主人公の女の子は可愛くて良かったし、音楽担当が何といってもbeth gibbonsっていうのがとっても効いてて良かった。原作日本で音楽イギリスのフランス映画。でもバラバラにならずにみんな同じ空気を持ってて不思議な映画。

「美しい人」を目当てで行ったんですけど、出ている女優の豪華絢爛さに目を奪われながらも、そういうこと以上にいい映画だった。脚本監督はロドリゴ・ガルシア。作家のガルシア・マルケスの息子だそう。知らなかったけど製作はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。そういわれればという感じにこの人の空気も少し感じられるような作品だった。新作の「babel」が話題になっていますが、そっちも楽しみ。9人の女性が出てくる短編映画集のような作品。少しづつ横つながりはあっても、1つ1つの話は単独のもので世界観もそれぞれ。ロビン・ライト・ペンは今回もすごく綺麗で、ショーン・ペン作品の中でのこの人と、ショーン・ペン作品以外でのこの人の、ちょうど中間くらいの雰囲気でまた素晴らしかった。9つの話の中でも1番圧巻だったのが最後のグレン・クローズとダコタ・ファニングのもので、グレン・クローズの厚みとか貫禄も凄いんだけどダコタ・ファニングもやれと言われてできるレベルを越えてる感じのなんとも言えないやりとりになってて凄い。美しい墓地での2人の会話だけっていうストーリーなんだけど、2人の置かれているシチュエーションは最後に明かされるので、それが分かった後になってまたグレン・クローズの佇まいと言葉の重みがさらに切ない。



後悔してることや傷ついた思い出でいっぱいなんだけど、幸せもそんなに遠いところにあるわけでもないことがちゃんと自分で分かってるような。


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hatori [mail]